まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

投機と投資の違い。長期投資は社会への還元と考えると継続しやすい

投機と投資という言葉がありますが違いは分かりますか?

Googleで「投機と投資」で検索すると、一番初めに出てきた言葉の定義は以下の通りでした。

  • 投資;何らかのリスクを取って経済的な生産活動に資本を提供する行為
  • 投機;お互いの見通しのちがいに賭けるゼロサム・ゲーム的なリスクを取ること

もう少しわかりやすい表現だと、投機は機(タイミング)を見て売り買いを繰り返すという感じでしょうか。

 

投資は株式やインデックスへの積み立て投資などが該当し、投機はFXやオプション取引株式投資デイトレードなどの短期売買などです。

 

じゃあどっちがいいのか?

投資の第一の目的は「お金を儲けること」だと思うので、投資だろうが投機だろうがどっちでもいいと考えています。

 

でも投資をしていて「心地いい」と感じるのはハラハラどきどきの投機より、投資の方が良いかと思ってます。

 

昨今の下落相場において本来の投資の意味について再度考えてみます。

冒頭に書いたように、投資というのは「経済的な生産活動に資本を提供する行為」であるため、投資をすることによって間接的に自分の資本を提供し、会社の一部を所有していることになります。

保有するのは会社のごく一部ですが、拡大解釈するとオーナーってことになります。

 

会社のオーナーであれば気になるのは刻々と変わる自分の会社の株式価値よりも、売上や利益であったり、将来的な会社の発展などの方に関心があるはずです。

オーナー(長期投資家)であれば、短期的な株価に一喜一憂するというところに意味はないのが分かります。

株価が下落する中で長期投資家(オーナー)にできることは追加で資本を投下し、応援することぐらいでしょうか。

 

過去のデータを見ても経済が多少傾こうと世界全体で見れば経済のパイ(GDP)は右肩上がりに拡大し続けていくのが分かります。

世界の人口が増え続ける以上、この傾向は続くでしょう。

 

世界全体の富が将来にわたって拡大していくのであれば、今のこの株価が下落するタイミングでも迷うことなく自分の資本を株式市場に投下し続けるという行為は間違っていないと思います。

世界全体にまるっと投資してしまうインデックスであれば、なおさらです。

 

これらの理由から、私はお金を儲ける手段として投機ではなく投資の方を選んでいます。

 

また投資するお金があるというのは、生活費以上に余分なお金があるということで、とてもありがたいことです。

この余ったお金を自分だけのものとして貯金して置いておくというのも勿体無いので、私は社会への還元だと思って投資をしています。

 

投資で儲けて早期にリタイアしたいとか、何かを買いたいという気持ちも特に今の段階ではありません。

ただただ社会への還元だと思って、余った余剰資金はほとんど投資しています。

自分で稼いだお金が世の中の役に立つと思えば、気持ちよく投資ができます。

 

投資で利益が出るのを見ているのも当然嬉しいですが、株価が下落している際でも社会への還元、社会への寄付だと思えば気楽に投資を継続することができると思っています。

もちろん投資の第一目的が「お金を儲けること」である以上、最終的には利益になることを期待していますが。

 

というわけでこの下落局面でも引き続き投資家でありたいと思います。

 

じゃ。

 

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グローバルから反グローバルへ。世界経済の大きな流れをつかむ

昨今はカップラーメンの値段が上がったり、ユニクロのフリースの値上げが発表されたり世界的にインフレが進み問題になっています。

 

このインフレは以下の記事に書いたように世界的な金余りとコロナによる供給力の低下、ウクライナ問題などが原因で起きています。

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でもそもそもはグローバル化が進む中で世界的にはデフレ傾向でした。

日本では1990年代のバブル崩壊以降、デフレが当たり前でなかなかインフレには馴染みがありません。

今回の記事は2000年以降急速に拡大したグローバル化と、そこから生まれる弊害から保護主義と言われる反グローバル化へと変化していった現状を世界経済を俯瞰的に見るためにまとめます。

2000年以降急速に進んだグローバル化

グローバル化というのは世界が一つにつながっていくということです。

グローバル化すると人・モノの移動が自由になり、関税を下げることで自由貿易が拡大します。

 

先進国は人件費が高く、国内でモノを造ると高くなってしまうので、人件費の安い途上国に工場などを移し、現地で生産するようになります。

それによって安く製品を造り、自国には安いモノを輸入できるようになります。

 

世界のグローバル化は1991年のソビエトの崩壊やEUによるヨーロッパ統一などにより拡がってきました。

決定的だったのは2001年に中国がWTO世界貿易機関)へ加盟したことでした。

これは当時アメリカのブッシュ大統領の元で進められ、閉塞的だった中国に対して市場の自由化を促すためでした。

 

これによって中国は世界の工場と言われるぐらい世界中から企業が集まり、GDPは飛躍的に上昇し、今や世界第2位の経済大国となりました。

以下の中国のGDPを見ると2001年以降飛躍的に伸びているのが分かります。

中国のGDP※世界経済のネタ帳より引用

もちろんグローバル化にともない先進国にも先ほど書いたように安く製品を造れるというメリットがあります。

 

アメリカの物価の推移を見ると2000年以降インフレ率が下落傾向であるのが分かります。

米国のCPI前年比インフレ率※経済産業研究所より引用

世界は反グローバル化

人・モノの移動が自由になり世界の貿易額を飛躍的に増やしたグローバル化ですが、弊害もあります。

代表的な例として以下のようなものがあります。

  • 格差の拡大
  • 移民問題
  • 産業の空洞化と技術流出

グローバル化によって大きな恩恵を受けるのは工場などが造られる発展途上国です。

以下のグラフのように発展途上国と先進国ではここ20年で工業生産量に大きな格差が生まれました。

工業生産量の推移※引用反グローバリズムについて

先進国の工業生産量がほとんど伸びていないのに対して、新興アジア諸国は20年で4.5倍にまで増えているのが分かります。

 

また最近、所得格差という言葉をよく聞くかと思いますが以下のグラフを見るとその状況がよく分かります。

所得の増加率※引用反グローバリズムについて

このグラフを見ると、結局グローバル化によって利益を得ているのは新興国と上位1%のスーパーリッチたちだというのが分かります。

 

中間層は所得が増えていないので、ほとんどの人にとってはインフレが抑えられている程度の恩恵だけだということですね。

デメリットとしては賃金が増えない、仕事は途上国や移民に取られるなどなど。

企業としてはグローバル化した以上、途上国で生産しないと価格競争に負けてしまうため、そうせざるを得ません。

 

またもう一つ大きな問題として、自国ではなく途上国に工場を建てて現地生産することで起きる産業の空洞化と技術の流出があります。

iPhoneも高性能なPCも全て他国で生産することで高度な技術はダダ漏れ状態。

 

これらの状況に危機感を持ったのがトランプ氏でした。

実際中国のWTO加盟の際には自由貿易を期待したアメリカですが、そうはならなかったと批判しています。

www.nikkei.com

最近はEUでもイギリスのEU離脱などが起きており、世界的には反グローバルの流れとなってきました。

 

ところで誰がこのグローバル化を求めたんでしょうね。

大きく利益を得た人たちでしょうか。

 

いずれにしてもこれからは長く続いたグローバル化の流れから保護主義と言われる反グローバルへと緩やかに進んでいきそうです。

そうなると基本的にはインフレ方向ですね。

日本もそろそろインフレ社会に突入していくかもしれません。

 

じゃ。

 

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株式相場急落中。そんな状況で必要なのは積立投資を継続すること。

5月に入ってから株式相場が大きく崩れましたが、気がつくと5月初めの水準まで戻ってきていました。

私の資産の方は詳しく見てませんが、価格が戻って円安気味になっているので、結局あまり変わっていないものと思われます。

 

と、5月はそんなお騒がせ相場でしたが、以下の記事に書いたようにQT(量的引き締め)・金利引き上げ・インフレの状況下では株価は下落していくように思います。

www.kuwanyanblog.com

これら一連の処置は、買い手が減っていくということなので、水が高いところから低いところに物理的に落ちるように、株価の下落も必然的に起きると思ってます。

 

で、そんなことを考えていると以下のような記事が目に止まりました。

media.rakuten-sec.net

記事中にバブルが崩壊する際の4ステップというのがありました。

  1. 主要な指数が極めて売られすぎな水準に低下する
  2. 相場は一時的に上昇する
  3. 相場の反発が持続するか確認するために再び安値を試す
  4. 短期間に下落銘柄数と比べて上昇銘柄数が極めて多くなる

現状の相場はバブルが崩壊中で、今はステップ1を経て、ステップ2の途中だとありました。

個人的にはまだステップ1すら達成してないように思いますが、とにかく今の上昇はこの記事と同じように一時的な反発だと思っています。

 

チャートを覗いてみましょう。

VTIチャート※引用TradingView

上記はVTIの週足チャートですが、ボリンジャーバンドの-1σで頭を抑えられています。

仮に上昇しても今度はセンターラインがあり、まだまだ一時的な反発上昇の範囲内です。

 

んで、そんなことを考えていると、投資資金が大きくなった今となっては、

  • この戻り上昇局面で利確した方が良いのか?
  • 積立投資を一時的にストップする?
  • 下落したらレバナスに投資?
  • 大きく下落したら損失も大きくなりそうだ

などなどのいろんな考えが浮かび上がってきます。

 

積立投資期間の途中で起きる下落局面というのは将来的に大きな利益になる可能性が高いというのは頭ではわかっているものの、積立投資を継続するっていうのは意外と難しいものです。

 

といっても、積立投資は自動設定で毎月投資されるので、積立投資を継続するには

「何もしない」

ってだけですが。

 

私の積立投資は2018年6月に始めたので、ちょうど4年間が経過しました。

仕事を辞めるであろう60歳までにはあと20年もあります。

 

今後の相場がどのように動くかは分かりませんが、実際のチャートを使って積立投資をイメージしてみます。

VTIチャート※引用TradingView

上記チャートはVTIの2001年以降のチャートです。

仮に2001年から4年間積立投資をしたとすると左端の赤丸の期間のイメージです。

それ以降はリーマンショックやらコロナショックが20年のうちに起きました。

 

この時期から投資した人は、2009年のリーマンショックでは一時的に大変な損失になりましたが、その時も損失を許容しながら積立投資を継続できた人は、今や大きな利益になっています。

 

今の自分の4年間の投資なんて上記チャートの赤丸部分ぐらいなもので、まだまだ積立投資が始まったばかりです。

 

なので、たかが4年程度の積立投資で得た利益は、投資期間中のアップダウンで生じたただの幻に過ぎず、それが無くなろうがあまり気にすることでもないように思います。

 

というわけで、今の相場でやることは積立投資の継続です。

 

じゃ。

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株価下落局面を迎えた今、巷で大人気のレバナスへの投資を考える

今年に入ってから株価の下落傾向が続いています。

そこでこれまで気になっていたレバナスについての投資を考えるようになりました。

 

今回の記事は、巷で人気の高いレバナスについての情報と投資方法について書きたいと思います。

レバナスとは

レバナスというのは、ハイテク株の比率が高いNASDAQ-100指数にレバレッジをかけて投資する商品です。

レバレッジ型のナスダック100に投資するので、略してレバナス。

らしいです。

 

NASDAQ-100指数については以下の記事にまとめています。

kuwanyan.com

そもそもここ数年NASDAQ-100指数はS&P500よりもパフォーマンスが良い上に、レバレッジをかける商品なので、今後も上昇相場では爆益が期待できます。

レバナスの値動き例※楽天証券より引用

このレバナスはここ数年の上昇相場で上図のように急上昇し、楽天証券の買付ランキングでトップ10に入るほどの大人気商品となりました。

レバナスの特徴と手数料など

レバナスの値動きの特徴として以下の3つがあります。

  1. NASDAQ-100指数の2倍程度の値動き
  2. 上昇局面では大きな利益になり、下落局面では大きな損失になる
  3. 横ばい相場が続く場合、価値が減る(減価)

これら3つの特徴をまとめたのが以下の図です。

レバナスの特徴※楽天証券より引用

NASDAQ-100指数が10%上昇すればレバナスは20%上昇し、10%下落すれば20%下落しているのが分かります。

また上記の例では横ばい相場につき、ちょっと利益(または損失)が減っている(損失が増える)イメージも見て取れますね。

 

で、このレバナスに投資するには以下の2つの投資信託が候補に上がります。

それぞれの詳細情報は以下。

  設定日 購入手数料 信託報酬
楽天レバナス 2021/11/17 3.30% 0.77%
iFreeレバナス 2018/10/19 2.20% 0.99%

楽天レバナスの方が後発であるものの、毎年かかる信託報酬を考えると楽天レバナスのほうに投資する方が良さそうですね。

なぜ今レバナスか

レバナスは前述した通りここ数年で大きく上昇しましたが、昨今の相場でこれまた大きく下落しています。

レバナスの値動き※大和アセットマネジメントより引用

設定来から昨年末の時点で4.5倍程度まで上昇しましたが、今は最高値から50%程度下落しています。

たった半年で半減した事実を見ると、レバレッジ商品の変動率の高さには恐るべきものがありますね。

巷でもこの下落により、レバナスへの投資が叩かれたりして話題になっています。

 

しか〜し、冷静に考えるとチャンス到来です。

 

と言っても個人的には株式へのレバレッジをかけて投資するのは以下の記事に書いた通り、やはり危険が高いと思っています。

www.kuwanyanblog.com

でもやっぱり気になる。

 

ということで、掛け捨てという意味合いで楽天ポイントを使った投資を思いつき、すでに10,000ポイント分打診買いしました。

 

楽天ポイントであれば、どうなっても気にならないし、リスクの高いレバナスへ投資するにはもってこいだと思います。

 

というわけでしばらくレバナスへの投資を定期的に行って行こうかと思います。

 

じゃ。

 

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S&P500の下落余地をPERと企業利益から考える

5月になってから、セルインメイの格言どおりS&P500をはじめ世界的に株価が下落しています。

ここで疑問に思うのは、

「じゃあ、どこまで下落すんの?」

っていうところではないでしょうか。

 

今回はPERなどの株価指標を使って、S&P500がどこまで下落しそうなのか考えてみたいと思います。

PERを使ってS&P500の下落幅を考察す

現在の株価が割安なのか割高なのかを客観的に見る指標として、PERというのがあります。

  • PER=株価÷一株当たりの利益(EPS)

詳しくは以下の記事にまとめています。

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で、このPERは大体15ぐらいが適正と言われています。

PER=15ということは、先ほどの式から考えると、1株あたりの利益に対して株価が15倍の価値になっているということ。

言い換えると15年で株価分の利益を出せるということです。

 

S&P500は株式の集合体であるインデックスですが、S&P500全体のPERというのも公表されています。

以下最新のPERチャートです。

PERチャート※引用FACTSETより引用

チャートを見ると現状のPERは17ぐらいなので、PER=15よりちょっと高めといったところ。

もう少し下がっても良いというところでしょうか。

コロナショック以降の回復局面では、PERは20以上となっていたので、かなり割高だったということが分かります。

 

で、先ほどは一般的にPER=15ぐらいが適正と書きましたが、もう少し詳しくみてみます。

 

PERと株価については、長期金利との関係がよく言われます。

そこで今回は以下の式で考えてみます。

PERと株価の関係※引用ニッセイ基礎研究所

この式を使ってPERの上限と下限を計算してみます。

米国の長期金利は3%とします。

  • PER上限=1/(3%+3%)=16.7
  • PER下限=1/(3%+4.5%)=13.3

という計算結果となり、適正価格ライン(赤色)を書き込むと以下のようになります。

このチャートからすると、長期金利をベースに見た場合、ちょうど適正価格あたりに入ってきたというのが今の相場というのが分かります。

 

で、続いてこのチャートはPERですが、実際の株価チャートに赤色レンジを入れることを考えてみます。

冒頭に書いたPERの式は

  • PER=株価÷一株当たりの利益(EPS)

でした。

これをもとに株価を求めるために以下のように変換します。

  • ⇔株価=PER×EPS

ということはEPSが分かれば良いということです。

 

S&P500の予想EPS=225ドル程度です(以下)。

S&P500の予想EPS※引用三菱UFJ信託銀行

これをもとに株価の上限、下限を求めてみます。

  • 株価上限=16.7(PER上限)×225(EPS)=3,757
  • 株価下限=13.3(PER下限)×225(EPS)=2,992

これをS&P500チャートに入れてみます。

S&P500チャート

これを見ると大体適正価格上限ぐらいというのが現状で、もう少し下落余地があると言ったところです。

今後は企業の利益と長期金利の動向次第か

PERから株価の適正価格を見てみましたが、これまでの計算を振り返ると、長期金利と企業の利益であるEPSが株価に影響していました。

 

EPSについては各社が予想を下げてきています。

fa3ily-office.com

また、米国の長期金利は急上昇しています。

米国国債10年※引用SBI証券

先ほどは今後の株価予想として適正価格を赤のラインで入れてみましたが、ここに書いたようにEPSと長期金利の影響を多分に受けます。

 

今は米国のインフレ率が急激に上がっている状況で、それによって景気後退となるとEPS・長期金利とも影響を受けます。

 

ということはまだまだ下落余地があるということで、しばらくはおとなしく積立投資に専念しようと思っています。

 

じゃ。

 

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量的緩和 To 量的引き締め To 金利 To 株価の関係をまとめてみたYo

5月に入ってからS&P500などを含め世界中の株価が下落しています。

今週は3月につけた年初来安値を大きく下回り、最高値から20%近く下落しました。

これもセルインメイの一環なのでしょうか?

 

下落している原因は主に米国のFRBによって開始された利上げと量的金融引き締め予定です。

 

今回の記事は、リーマンショックの後から米国を中心に行われてきた金融政策(量的緩和金利調整)とS&P500の関係についてまとめます。

自身へのINPUTも兼ねて分かりやすくOUTPUTしておきますので参考にしてください。

金利とS&P500の関係

FRBとは米国の中央銀行で日本で言うところの日銀と同じ役割をします。

FRBのトップはパウエル議長です。

Nikkeiなどでよく見かけるおじさんですね。

 

FRBの役割としては大きく2点あります。

  • 雇用の安定
  • 物価の安定

そのため景気が加熱しすぎるとインフレになるため、FRB金利を高くしてインフレを調整します。

これは、金利を高くすると住宅ローンを借りるのをためらったり、お金を使わずに銀行預金にしとこうかなとなることで、世の中に出回るお金をしぼって、インフレを調整するイメージです。

 

で、この金利は株価にも影響します。

基本的に金利が下がると国債などより株に投資した方が儲かるので、株価は上がる方向です。

逆に金利が上がると株価は下がる方向です。

米国の金利とS&P500の推移をみてみましょう。

2008年リーマンショックと2020年コロナショックの際に株価が暴落し、それをなんとかするために金利を急激に下げているのがグラフからわかります。

その後の株価をみると上昇しているので、株価下落時に金利を下げる効果があるのが分かります。

 

ちなみにFRBとしては株価が下がった時に金利低下作戦を使いたいので、基本的には金利を上げておきたいという思惑があります。

 

で、先ほどのグラフの今の状況をみると、まさに金利が上昇し始め、それに合わせて株価も下落し始めたのが分かります。

量的緩和(or引き締め)とS&P500の関係

続いて量的緩和についてです。

量的緩和というのは市場にお金をバラまくことで、QEと言われます。

これはリーマンショック後に株価の下落を防ぐ目的で行われ、QE1からQE3まで行われました。

だいたい2008年〜2014年の期間です。

 

QEでは、FRBの資産を見ると分かるように国債MBS(不動産に絡む商品)を買い取ります。

リーマンショック後にMBSの資産が急激に増えていますが、不良債権化しそうなMBSを大量に買って市場を沈静化しようとしたのが分かりますね。

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んで、FRBはQE3までが終わり市場も正常に戻ってきたので今度は資産を圧縮するQTを徐々に行なっていました。

 

そんな最中にコロナショックが起き、市場を沈静化させるために再度QEを行うことになりました。

 

ここまでのQEとQTによって、株価がどうなったのかを確認してみましょう。

FRB資産の状況とS&P500を比較します。

FRB資産(青色)がグンと上がっているタイミングでQEが行われています。

金利と同じようにQEと株価も強い相関関係が見て取れますね。

QEによって明らかに株価は上昇しています。

と言うことはQEの反対のQTでは株価は下落方向ですね。

 

またQEの規模を見るとコロナショックの方が大きいのが分かります。

  • リーマンショック後;3.5兆ドル(1兆ドル→4.5兆ドルへ増加)
  • コロナショック後;5兆ドル(4兆ドル→9兆ドルへ増加)

インフレと金融政策

量的緩和というのは、よく考えるとおかしなシステムで、通貨を発行することができる中央銀行国債MBSを買ったりします。

自分でお金を作って、金融商品を買う。

 

なんか変ですね。

これがアリならなんでもアリな感じですが、そんなことを日本も含め世界中で行っているのがリーマンショック後の世界です。

金融政策で株価を支えているので、官製相場と言われたりします。

 

バフェットさんはそんな相場に忠告を発しています。

www.nikkei.com

ただ株価が今後下落するにしても、

「じゃあ、株価が下がればQEをし続ければ良いじゃん!」

って思いませんか?

 

実際コロナショックの際はそんな感じでした。

株価が下がればFRBが株が上がるように動く、みたいな。

 

でもそれが出来たのも物価が安定していたからです。

で、今問題になっているのはインフレです。

米国の消費者物価指数の推移

米国の消費者物価指数(CPI)の推移を見ると、コロナショック後に急激にインフレが進んでいるのが分かります。

 

短期間で8%もインフレが進むのは異常です。

インフレになった原因はQEだけではなく、世界的な半導体不足、穀物などの不足、石油などの資源高、コロナの反動による旺盛な消費、ウクライナ問題などなどいろんなことが重なって起きています。

 

んで、このインフレというのに過去何回も米国はやられています。

だからここでFRBとしてはインフレを抑える、金利の上昇、QT(資産圧縮)に動き始めました。

 

そういう状況なので、今はインフレ下の株価下落という状況で、今後は株価が下落してもFRBQEや利下げをすることが難しいという立場に置かれています。

まとめ

QEバブル崩壊に苦しむ日本で2000年に導入され当初批判されていましたが、今ではFRBEUなどでも当たり前に行われています。

そんな歴史的に初めての官製相場が続く中でのインフレという状況で、今後どうなるのか結構不安だったりします。

 

なので、今はちょっと大きめの株価下落が来そうだなと身構えている次第であります。

今までは余ったお金も銀行に置いておくよりはと遊び感覚で投資をしていたものもありました(以下記事)。

www.kuwanyanblog.com

が、遊びでやっていた投資については利確して撤退。

 

今までやっている投資はそのままで、積立投資も継続します。

下落したら追加投資しようと思ってますが、何%下落したら追加投資するかは検討中です。

 

と言うわけで、QE、QT、金利、インフレと株価についてまとめました。

 

じゃ。

 

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GAFAM決算から見えるグロース株の変調。このままグロース株に投資して大丈夫なのか?

GAFAM(GoogleApple、Meta旧FacebookAmazonMicrosoft)の決算が発表されました。

これまでは株価が弱含む中でもGAFAMの好決算が発表されると急騰するというのが通例でした。

しかし今回の決算を見るとGAFAMの中でも業績はまちまち。

そんな状況の中、このままグロース株に投資し続けてもいいのか考えてみます。

GAFAMの決算内容

2022年3月期のGAFAMの決算内容は以下の通りでした。

  売上 最終利益
Google 68,011(+23%) 16,436(-8.3%)
Apple 97,278(+8.6%) 25,010(+5.8%)
Facebook 27,908(+6.6%) 7,465(-21.4%)
Amazon 116,444(+7.3%) -3,844(赤転)
Microsoft 49,360(+18.4%) 16,728(+8.2%)

単位は百万米ドル、()内は前年同期比です。

赤字のところが前年同期比でよくなかった項目です。

それぞれの決算内容を簡単に解説します。

Google

インターネット広告は好調、Youtubeクラウド事業の伸びが鈍化、投資関連損失の影響により最終利益は前年同期割れといったところ。

とはいえ4半期で約2兆円も利益もあげています。

 

Apple

iPhoneの販売が好調で1株あたりの純利益も市場予想を上回り好調な決算内容でした。

 

Facebook

前年からプライバシー保護規制などにより苦境に立たされていたFacebookは前期に引き続きマイナス成長。

ただSNS利用者は増えたり、1株あたりの純利益が増加したりとプラス材料も見え始めました。

PERも15倍以下まで下がってきましたので、そろそろ反転していい水準に見えます。

 

Amazon

人件費・配送費のコスト増とEVメーカーへの投資により7年ぶりに赤字転落。

クラウド事業のAWSは引き続き好調。

 

Microsoft

Azureを含むクラウドサービスは絶好調で46%増、1株あたりの純利益も市場予測を超え好調な決算内容でした。

 

まとめると、

といった感じ。

今年に入ってからの株価を見るとその影響が出ています。

GOOG(緑)AAPL(青)FB(黄)AMZN(黒)MSFT(赤)です。

GAFAMの株価比較

今年に入ってから市場全体が下がっているので全体的に下落基調ではありますが、成績の良い順番としては、

AppleMicrosoftGoogleAmazonFacebook

となっており、大体決算内容に連動しているのが分かります。

このままグロース株に投資して良いものか?

GAFAMは急成長が見込まれるグロース株と言われる筆頭です。

これらが軟調であれば、グロース株に投資するQQQも同じなはずです。

QQQ(緑)とS&P500(青)を比較してみます。

QQQとS&P500の株価比較

グロース株に投資するQQQの方がS&P500よりも売り込まれているのが分かります。

 

こんな状況でも好調を維持しているETFもあります。

先ほどのチャートに高配当株に投資するHDVを追加してみます。

QQQ(緑)、S&P500(青)、HDV(黄)です。

QQQ、S&P500、HDVの株価比較

高配当株に投資するHDVだけは好調を維持しています。

 

ここ数年間の株価としては、

  • グロース株>S&P500>高配当株

という流れでしたが、今年に入ってからは、

  • 高配当株>S&P500>グロース株

と反転しています。

 

じゃあ、高配当株に投資すれば良いじゃんってなりませんか?

しかし、その時々の好調に見えるものに目移りしながら投資をしていると、結果的に高いものに投資していることになってしまいます

 

高配当株に投資するなら、グロース株が好調で高配当株なんて見向きもされず低調な時に投資すべきでした。

 

ということはグロース株に投資するのは、低調なです。

といっても相場を見ながら投資金額を変えるわけではなく、じっくり定額の積立投資を続けるだけです。

これならドルコスト平均法の効果により、株価が安くなった時には自動的にたくさん買い付けてくれます。

 

なのでグロース株(QQQ)への投資は引き続き継続していきますよ。

 

じゃ。

 

資産運用についてHP風にまとめてます→くわにゃんの長期資産運用

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