まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

企業型DCに8年間投資した結果。投資は人生100年時代には必須のスキル

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前回に引き続き企業型DC(確定拠出年金)について書きたいと思います。

今回の記事は2013年から8年間運用した成績とうちの会社の他の人の運用成績を眺めていて、

 

「投資は人生100年時代には必須のスキルだよなぁ」

 

と感じた件について書きたいと思います。

企業型DCに8年間投資した結果

私が企業型DCに投資を開始したのは2013年からです。

もうかれこれ8年が経ちました。

先日の記事(iDeCoの配分変更とスイッチングをしてみて感じる税金がかからない嬉しさ)にも書いたように企業型DCには、どこかの本で読んだバランス型と呼ばれるポートフォリオにしたっきり、昨年まで放置していました。

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昨年までおおむね上図のポートフォリオで戦い、その後配分変更したものの、投資の結果としては上記のポートフォリオの影響を多分に受けております。

 

そして8年間運用した結果が次の通りです。

2021年9月時点の結果です。

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債券を40%も含んでいる割には、運用利回りが平均で7.57%となかなか奮闘しています。

 

そしてこれまでの積立額・評価額・利益率の推移はこんな感じでした。

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そのままだとちょっと見づらかったので、赤文字で注釈を書きました。

運用利回りは、投資した初期は大きくブレブレしていましたが、投資期間が3年をすぎた頃から3%〜8%ぐらいに収束していっているのが分かります。

 

昨年に配分変更するまでは企業型DCのHPにログインをしたことすら無かったので、企業型DCの成績を気にすることはありませんでした。

 

それぐらいほったらかしていても、7%以上の成績。

であれば十分です。

 

これぐらい投資のことを気にしない方が、利益に繋がる気がしますね。

投資は人生100年時代の必須スキル

この企業型DCのHPでは、他の人と比較して自分がどれぐらいの利益率にいるのかを見ることができます。

 

その結果がこちらです。

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赤いところが自分がいる位置です。

この結果を見ると私は上位から4番目のグループに入っているのが分かりました。

 

一番右側の利益率10%以上の割合が突出していますが、この層はおそらくここ1〜2年ぐらいで投資を始めた人たちの成績です。

私の成績の推移を見ても投資を開始して1〜2年ぐらいの頃は同じく10%以上の成績だった時期があったので。

 

また利益率2%以下の人たちを合計すると約4割もいるのはちょっと驚きでした。

たしかうちの会社が企業型DCを始める前は会社が年金を運用しており、大体2%程度の利率だったと言っていました。

 

ということは利益率2%以下の人たちは、旧制度の方が良かったということです。

このグループの人たちはおそらく投資に興味がなく、元本確保型か債券を選んでいるだけだと思います。

 

でもこれが投資に対する世の中の実態を良く表しているような気がしますね。

 

日本の企業の給料が微増か横ばいの中、人生100年時代を生きていくためには、これまで以上長く働くか、給与収入以外で稼ぐ以外にありません

 

その選択肢の一つが投資であり、もはや人生100年時代には投資が必須のスキルとも言えるかと思ってます。

 

投資のスキルといっても、語学や何か資格を取ったりするほど大変なものではなく、重要なのは

  1. 投資の威力(複利の力)を知ること
  2. 全世界株式・先進国株式・米国株式いずれかのインデックスを選ぶこと
  3. 投資を継続すること

の3点だけをおさえて、ただ初めに積立投資の設定をしてしまえば良いだけです。

あとはほったらかし。

 

例えば新入社員の時から企業型DCを始め、毎月2.5万円を35年間積み立てるとして、元本確保型(利率0%)と利率7%のポートフォリオだと4000万円近くも差が出てきます。

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自分でグラフを描いてて改めて思いますが、複利の力ってすごいですね。

毎月2.5万円が5,000万円て。

 

まぁ平均年利7%というのは高めではあるものの、いずれにしても投資をするかしないかで大きな違いが出てくるというのは事実です。

 

これだけ資産が積み上がれば100年生きても安泰ですね。

まとめ

先にも書きましたが企業型DCの制度が始まる前に会社が運用していた際の利率は2%程度でした。

会社側としては全従業員の年金を運用するためリスクが取れないのでそれぐらいの利率になるのでしょう。

企業型DCに変わったことで、余程のことがない限り2%は超えられそうなので、新制度に変わって良かったと思います。

 

ちなみに私の会社の若手社員は事務所の中で、S&P500とか積立Nisaの話とか普通にしていて、若いのにすごいなぁと感心してしまいます。

私が若かった頃は、投資をしている人はごく少数で、実際「投資をしている」と言うと変な目で見られていたのに。

 

もう今の若者たちにとって投資は当たり前のスキルになっているのかもしれませんね。

ちなみに私の息子は来年で小学4年生になりますが、4年生になったら投資をさせてみようかと考えています。

 

人生100年時代ではこれまでのように投資をする人が特別というわけではなく、誰もが自転車に乗れるように、気楽に投資をすることができる世の中になればいいですね。

 

じゃ。

 

私が資産運用についてまとめたHP→くわにゃんの長期資産運用

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iDeCoの配分変更とスイッチングをしてみて感じる税金がかからない嬉しさ

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iDeCoの資産はチェックしていますか?

私の場合は、厳密にはiDeCoではなく企業型の確定拠出年金です。

 

が、今回の記事ではiDeCoと呼ぶこととします。

iDeCoについては2013年から運用を開始していますが、年金ということもあり

「どうせ先の話でしょ!?」

ということで長らく放置していました。

 

1年ほど前に配分変更を行い、先日初めてスイッチングというものをやってみたのでその感想を書きたいと思います。

配分変更とスイッチングの解説

iDeCoには投資配分を変える方法には2つのやり方があります。

  1. 配分変更
  2. スイッチング

この2つを簡単に解説します。

配分変更

配分変更というのは、毎月の掛金の投資配分を変更するというものです。

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配分変更※りそなグループHPより引用

上記の図のように投資する商品の変更を行うのでポートフォリオとしては掛金を配分した分が徐々に変わっていく感じです。

スイッチング

一方スイッチングは、ポートフォリオの配分を変更するというものです。

具体的には、日本株式を売ったお金で外国株式を買い直してポートフォリオの配分を変更するイメージです。

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スイッチング※りそなグループHPより引用

上記の図を例にすると商品Aを20万円分売って商品D20万円を買う感じです。

 

ここで通常問題となるのが税金です。

iDeCoでなければ売る商品A20万円に10万円の利益がのっていれば、

  • 10万円×20%=2万円

の税金が差し引かれて、商品Dは18万円分しか購入できず税金分損することになります。

 

ところがこの税金がかからないというのがiDeCoのいいところです。

実際に配分変更とスイッチングをしてみた感想

1年前に配分変更をしてみた

私がiDeCoに投資したのは先にも書いたように2013年。

当時投資をしていたものの今ほど知識もなく、投資本で読んだバランス型というポートフォリオを参考にしていました。

 

なんの本かは忘れましたが、これは重要だと思い写真に撮ったものがGoogleフォトに残ってました。

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ちょっと見づらいですが、パッと見の感想としては

日本株式多くね?」

と思ってしまいます。

 

投資は好きなのですが、なぜかiDeCoだけは何も気にせずこのままのポートフォリオで7年ぐらい投資を続けていました。

 

そして去年ふと

iDeCoもちょっとは気にした方がいいのかな・・・」

と思い、配分変更をすることにしました。

 

変更した後の投資配分は以下の通りです。

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まず考えたのは債券の配分です。

個人資産部門ではフルマックスで投資をしているので、iDeCoぐらいは守り重視ということで、

  • 債券比率=40%

としました。

続いて株式の配分ですが、これは全世界株式の時価総額の比率をベースに考えました。

その結果が上記の

 

もともとは元本確保型という意味不明な商品も選んでおり、合計6銘柄に投資していましたが、配分変更後は4銘柄とシンプルなものにしました。

先日スイッチングをしてみた

前述のように日本株式多めのポートフォリオで運用をしていたわけですが、いつか美味しいタイミングでスイッチングをしてみたいと思っていました。

 

そのタイミングが先日急遽訪れました。

ガースー菅総理辞任事件です。

 

これによって日本株式は急上昇。

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一番右端の日経平均がぽっこりと30000円を超えたタイミングぐらいで、待ってましたとばかりにスイッチングしました。

 

個人的には日本株は出遅れている感があるので30000円を超えるとスルスルと上昇するかなと思ってましたが、その後下落したので結果的にはちょうどいいタイミングでした。

スイッチング前後のポートフォリオの変化は以下の通りです。

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スイッチングによって日本株式は21.4%→2%に変更したので、ちょっと減らしすぎた感がありますが、まぁ良しとします。

 

ちなみに2013年以降の先進国株式と日本株式のパフォーマンスを調べてみました。

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青が外国株式でオレンジが日本株式ですが、私が投資した2013年以降はちょうどアベノミクスに乗っかった期間で、外国株式と比べても遜色ない成績でした。

 

ので、結果オーライ。

 

この後、出遅れ日本株が上昇する可能性はありますが、個人的には全世界に分散投資していた方が精神衛生上いいかなと思うので、現状のポートフォリオでしばらく放置します。

まとめ

長らく放置していたiDeCoですが実際にスイッチングをやってみると、税金や手数料なしでできるというのはかなりのメリットに感じました。

 

しかも簡単にできましたし。

 

個人でやっているETFの場合はどうしても税金がかかってしまうため、ポートフォリオの変更は容易ではありません。

 

次に考えるのは、40%近くある債券についてです。

こちらは、株式がガクンと下がった時にスイッチングで買ってやろうと思っています。

本当はコロナショックの際に出来れば良かったのですが、その時は完全にiDeCoの存在を忘れていました。

 

配分変更もスイッチングも一回ずつ行ったので、次のチャンスでは見逃さず行動したいと思います。

 

じゃ。

 

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【お〜い!竜馬】幕末に興味がない嫁もどハマりしたマンガです

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お〜い!竜馬」という漫画を知っていますか?

坂本竜馬を題材にした俳優の武田鉄矢が原作のマンガです。

今から30年ぐらい前に描かれたものです。

 

たしか私が小学生の頃、テレビアニメで放映していて良くみていたのを覚えています。

その後高校生になって、10巻ぐらいまでマンガを買って読んだものの、小遣いが少なく途中で諦めたきりでした。

 

竜馬については、大学生の時に司馬遼太郎さんの長編小説「竜馬がゆく」で読んだことがあったのですが、今回マンガ版の竜馬を読んでみたくなったのは、以下の記事に書いた本がきっかけです。

www.kuwanyanblog.com

マンガの「お〜い!竜馬」は全23巻、緊急事態宣言中のありあまる時間がちょうどいい機会だと思いKindle大人買いして読破しました。

 

今回の記事では、幕末の時代に飛び抜けたビジョンを持ち、全ての日本人のために人生を尽くした坂本竜馬について書きたいと思います。

武田鉄矢がインタビューで言っているように、「お〜い!竜馬」は史実とフィクションのギリギリのところをねらったマンガという点を加味してお楽しみください。

 

ちなみにKindleで私が先に読み始めたはずが、何もすすめてないのに嫁さんも後から読み始め、気がつくと私を追い越して読破していました。

それほど面白いマンガです。

竜馬の生い立ち

竜馬が生まれたのは四国の高知県です。

かつては土佐と呼ばれ、戦国時代は長宗我部という武将が四国全体を治めていましたが、関ヶ原の合戦で敗れ、その後山内一豊土佐藩主としてやってきます。

 

もともと土佐にいた長宗我部家の武士を「下士」、山内家の武士を「上士」といい、武士といえども下士はものすごい差別を受けていました。

 

そんな下士の家の子として竜馬は生まれます。

小さな頃はもじゃもじゃ頭をイジられる上に泣き虫、弱虫、頭は馬鹿というダメダメな状態。

実際に通っていた塾からは出来が悪くて追放される始末でした。

 

そんな竜馬も大きくなると剣術の腕が認められ、藩公認で江戸三大道場の筆頭であった千葉道場への剣術修行を行うまでになりました。

 

ちなみに千葉道場は今の八重洲にあったようで、今はビルが立ち並ぶ中、千葉定吉道場跡を知らせる看板がひっそりとたっています。

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実はこの通りはよく車で通っているのですが、「お〜い!竜馬」を読んでからは「ここに竜馬がいたんだなぁ」と感慨深く思うようになりました。

脱藩して勝海舟に弟子入り

さて順風満帆に成長して行った竜馬ですが、ペリーの黒船来航により竜馬の人生というか日本の将来さえも変わり始めます。

 

ペリー来航によってアメリカには勝てないと踏んだ幕府の対応に不満を持ち、「外国人なんて追放してしまえ」という、いわゆる「攘夷」という考え方に日本中が支配されるようになりました。

 

薩摩と長州はそんな攘夷の急先鋒でした。

しかし薩摩と長州は「攘夷!攘夷!」と攘夷に突き進んで行ったものの、両藩とも欧米列強にボコボコにやられ、

「攘夷、無理じゃん?てか、倒幕じゃね?」

となって行きました。

 

幕末で幕府を倒そうとしたのは主に長州藩薩摩藩、それと土佐藩ですが、薩摩・長州が殿様をうまく利用して藩全体として倒幕へと動いて行ったのに対し、土佐藩だけは下士が動こうとしても上士達に弾圧され続けるという微妙な立ち位置でした。

 

竜馬はそんな土佐藩に見切りをつけ、脱藩します。

脱藩というのは藩を脱出することで、見つかれば死罪になるという厳しいもの。

 

脱藩しても食べるものはないし、お金を持ち歩くのにも限度があるし、当然ATMなんてないし、大変なんていうもんではありません。

さらに大阪や江戸まで舗装されてない道を草履で歩いて行く必要がありました。

 

日本の未来のために。

 

当時では普通のことなんでしょうが、普通にやっていたことを読むだけでも「すげーなぁ」と思ってしまいます。

 

脱藩した直後の竜馬は何をすればいいのか分からず、孤独感を味わっていましたが、ある時仲間内から幕府の要人で外国のとりこになっている勝海舟を斬れと言われ、人生で初めて人を斬りに出かけます。

 

結果、、、

 

弟子入りして帰ってきました。

 

これが運命の出会いで、竜馬は勝海舟から世界情勢と海軍の必要性、日本の未来のビジョンを学びます。

 

実際に竜馬はこの後、亀山社中という日本で初めてのカンパニー(現三菱グループ)を作りました。

その狙いは外国の船を買って、貿易をやりながら儲けたお金で船を追加で買って行き、やがては自分で海軍(海援隊)を作ろうというものでした。

 

そしてこの頃、竜馬がお姉さんに向けて

日本を今一度せんたくいたし申候

と手紙を書いています。

勝海舟に弟子入りした翌年です。

 

そして世の中は討幕へと流れて行き、竜馬は数々の偉業を成し遂げて行きます。

竜馬の偉業

竜馬が行った偉業を2つあげます。

  1. 薩長同盟
  2. 大政奉還

薩長同盟

薩長同盟というのは、薩摩藩長州藩に同盟を組ませるというものです。

「それ歴史の教科書にのってたから知ってる。手を組ませるだけだから簡単じゃん。」って思いますよね。

 

薩摩と長州は同じ討幕という思いを持ちながらも、実は京都で何度も戦いあっており犬猿の仲です。

特に長州の人たちは幕府側にもうまく擦り寄ろうとする薩摩が大嫌い。

なんども屈辱的な敗北を受けています。

草履の裏に「薩賊会奸」と書き、毎日薩摩への恨みを忘れないようにしていたほど。

 

薩摩と長州に顔が効く竜馬といえど、薩長同盟なんて言えば、瞬時に斬られる可能性があるレベルです。

 

しかし竜馬は薩摩と長州を手を組ませる以外に日本の未来はないと考え、そのビジョンを決死の覚悟で両藩に伝え、薩長同盟へとこぎつけます。

大政奉還

さて薩長が同盟を組んだ後は倒幕へと進んでいくだけです。

ところが竜馬はさらに将来を見通します。

 

「もしここで薩長と幕府が戦えば、日本が大混乱に落ち入り、その隙に欧米列強が日本を植民地として清国のようになってしまう」と考えます。

 

それを回避するためには、幕府に政権を放棄させて、天皇を中心とする政治・世の中を作るしかないと。

いわゆる大政奉還ってやつです。

 

歴史を知っている自分でも読んでて思いました。

「えっと、無理っしょ。それ言うと確実に斬られるよ。」

と。

 

この状況からどうやって大政奉還まで持って行ったんだろうと、ドキドキワクワク。

 

しかも竜馬は幕府が政権を放棄した後のことまで考え、将軍徳川慶喜を新しい政府の要職に付けようともしていました。

結局、歴史の通り竜馬が発案した(徳川家が新政府に残る件以外)大政奉還がとり行われ、徳川慶喜は260年続いた徳川幕府を解体しました。

 

世界の歴史を見ても、これほど強大な政権が戦わずして幕を閉じたことはないようです。

竜馬が死んだ後は結局戦うことになりましたが。

 

そして大政奉還の後、薩摩、長州、土佐でどういう役職に誰を付けるかも竜馬は案として考えていましたが、そこには竜馬の名前はありませんでした。

その理由は役人をやりたくないからというものでした。

 

そんな竜馬に西郷隆盛

「役人がいやなら・・・坂本さァは・・・なんばやられもす!?」

と聞くと、

そうさな、世界の海援隊でもやりますかいのう

と。

 

やることだけやって、その見返りは全く受けない姿勢、これまたかっこいいですね。

 

最後はご存知の通り、何者かに暗殺されて竜馬の人生は幕を閉じました。

まとめ

マンガは普段あまり読まないのですが、久しぶりに読んだ「お〜い!竜馬」は一気に読んでしまいました。

竜馬が抱えていた問題に比べれば、サラリーマンの私が抱えている問題なんて「屁みないなもの」というか「屁」です。

失敗しても私は斬られませんから^_^

 

また全体を通して竜馬の明るさや、愛嬌、愛情が溢れており、これはマンガのいいところかもしれません。

北辰一刀流という一流の剣術遣いである竜馬が人を斬ることなく幕末という動乱の世の中を生き抜いたということからも竜馬の優しさ、愛情があふれ出しています。

 

また薩長同盟にしても大政奉還にしても自分のためではなく、身分制度がなく自由で幸せな世の中をみんなが暮らせるように日本人全員に対して愛情をもって生きぬいたサムライ

それが坂本竜馬だと思います。

 

かっこいい。

 

同じ日本人にこんな人がいたかと思うだけで嬉しく思い、同じ日本人に生まれたことを誇りにさえ思ってしまいます。

 

そんな竜馬が今の世の中を見たらこう言うんじゃないでしょか。

ほぅか。

自由な世の中がやってきたがか。

人生を賭けて頑張った甲斐があったきね。

 

自由な世の中では、みんな生き生きと幸せに暮らしゆうが?

 

じゃ。

 

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今中国で起きていることから改めて感じたインデックスファンドの弱点

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最近の相場は菅さんが首相を辞める発言で株価が急上昇したり、テーパリング問題で下落したりと何かにつけて乱高下している感があります。

 

その中でも特に気になっているのが中国の最近の動きです。

今回の記事では中国で今起きていることとインデックスファンドの弱点について改めて感じたことを書きたいと思います。

今、中国で起きていること

最近世の中を騒がせているのは、中国の不動産大手である中国恒大集団がデフォルトするかもしれないというものです。

負債総額は約33兆円と言われており、デフォルトすると中国恒大集団に投資している投資家(銀行、年金基金、ファンド、個人投資家など)が大損することになります。

 

現状で中国恒大集団の株価はピーク時の1/10まで下落しています。

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何でこんなことになったのか?

もともと中国の不動産価格はバブル化していたところを中国政府が無理に価格を抑えようとしたことが発端です。

 

そして「破綻すればリーマンショック再来か」とまで言われています。

でもリーマン時のようにレバレッジを掛けまくって、負債が世界中のどこにどれぐらいあるか分からないパニック状態ではありません。

なので、たとえ破綻したとしてもリーマンほどではないと個人的には思っています。

 

さて最近の中国政府は「共同富裕」=「報酬、税金、寄付」という政策を打ち出しており、これは一部の企業や富裕層が儲けたお金を貧しい人たちに再配分しようというものです。

 

資本主義の原則からすると儲けを出せる会社に儲けさせた方が経済は成長するので、このようなやり方だと優秀な企業や人たちはやる気がなくなってしまい、どうなんだろうなぁという感じです。

 

また中国のアリババやテンセントといったIT企業は中国版GAFAGoogleAppleFacebookAmazon)と言われるぐらい急成長した企業ですが、今年に入ってから、これらの企業も中国政府から独占禁止法の疑いで、罰金などを食らっており、急速に失速してしまいました。

 

以下はアリババとテンセントの直近1年の株価チャートです。

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アリババの株価

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テンセントの株価

直近高値からアリババは53%の下落、テンセントは39%の下落といった感じです。

直近1年ではGAFAが高値を追いかける中、「何が起こったんだ?」っちゅうぐらい下げています。

急速に海外の投資資金を引き揚げられた感じですね。

 

個人的に昨年末にGAFAMに続いてアリババやテンセントに投資しようかなと考えていたので、危なかったです^_^;

インデックスファンドの弱点

インデックスファンドに投資していると知らず知らずのうちにこういった企業に投資していることもあります。

なので今回は「インデックスファンドを通して市場全体に投資するっていうのもやっぱり弱点となることがあるなぁ」と感じました。

 

例えば全世界に投資するVT(中国の割合3.8%)、新興国に投資するVWO(中国の割合36.8%)と米国に投資するVTIの直近6ヶ月の値動きを比較してみます。

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結果はVTI(緑)>VT(青)>VWO(黄)と中国への投資割合が少ない程良い成績でした。

 

私個人的には全世界に投資するVTが先進国と新興国両方の経済発展の恩恵を受けられていいと思っています。

 

しかしVTには中国株も含まれており、中国株が下がりそうだと思っていても、中国株だけを取り出して売ることはできず、ただただ見守るしかありません。

なので今回のような事態になると、中国への投資リスクを自然と含んでしまうVTにもやっぱり弱点はありますね。

 

かといってVTでは無く、VTI・VEA・VWOに分解すれば良いのかというとそういうわけでも無く、今回はたまたま中国がリスクになっただけで、次は米国の企業がリスクになる可能性だってあります。

 

そんなことを考え出すとポートフォリオが複雑になりすぎてしまいますね。

 

まぁそんなのを全てひっくるめた結果が、

  • インデックスファンドの成績>アクティブファンドの成績

ということなので、インデックスファンドに投資したら、あとはややこしいことは考えないというスタンスがいいのかもしれません。

 

もしこのまま中国が失速していくなら、中国企業時価総額も下がっていき、結果的に時価総額加重平均で投資するVTやVWOの中国株の投資割合も小さくなります

 

なので、上記のように何も考えずに時価総額加重平均型のインデックスに投資してあとは放置というのもある程度理にかなっているような気もします。

まとめ

今中国で起きていることからインデックスファンドの弱点について改めて感じた点をまとめました。

 

米国の次の座は中国かと言われていましたが、共同富裕という政策によりそれが遠のいたと言われ始めています。

 

それにしても一国のリーダーによって国の方針や経済のシステムそのものがガラッと変わってしまうのは資本主義では考えられないことですね。

 

今回の件では「インデックスファンドにも弱点ってあるんだなぁ」と認識しておくことが大事かもしれませんね。

その弱点を認識した上でインデックスファンドに投資し、それ以上何もしないでそこそこのリターンを受け取る。

そんなイメージでいきたいと思います。

 

じゃ。

 

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予想以上にすごいテスラ!自動車メーカートップの時価総額と今後の戦略

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先日ネットを見ているとポルシェの電動自動車であるタイカンの広告が飛び込んできました。

なんと値段は1200万円!

Google先生は、これを俺に買えということか?と思いつつ、前々から気になっていたEV専業のテスラってどうなんだろうという疑問がわいてきました。

 

今回の記事は、そんなテスラについて現状と描いている戦略について調べているうちに「すげぇな、テスラ!」と思った件について書きたいと思います。

■テスラVSポルシェ

イカンというのは2019年にポルシェが初めて市販したEVです。

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かっくいーね!

 

車には全然詳しくもなく、ポルシェなんて走っているところしか見たことがない私ですが、HPの情報で目についたところをテスラのエントリーモデルであるModel3と比較してみます。

項目 テスラModel3 ポルシェ タイカ
値段 717万円 1203万円
航続距離 567km 431km
最高速度 261km/h 230km/h
加速0−100km 3.3秒 5.4秒

ここに載せた情報では、素人目に見て全部テスラが上回っています。

 

ポルシェといえば世界販売台数トップを誇るVWフォルクスワーゲン)傘下のスポーツブランドです。

ポルシェは1930年に設立されたので、もうかれこれ90年以上も車造りを続け、高級スポーツカーブランドとしては、世界トップレベルです。

 

「そんなポルシェでさえ、テスラに勝てんのか。。。」と思ったのが正直な感想です。

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テスラのHPによると

すべてのTesla車両には、将来ほとんどの交通状況下で、平均的ドライバーよりも2倍以上安全なフル セルフドライビングを可能にするために必要なハードウェアがすでに搭載されています。

とのこと。

 

またスマホと同じような感覚でワイヤレスでソフトウェアをアップデートできます。

これによりオートパイロット(自動運転)はどんどん進化していくのだとか。

 

日本の車がようやくインターネットにつながり始めただけの状況を考えると、かなり先を行っている感がありますね。

■テスラの世界販売台数と時価総額

そんなテスラの世界販売台数を見てみます。

いろいろと調べてみましたが、2020年はデータがちょっとしか見つからなかったので、次の表は2019年のデータです。

順位 メーカー 販売台数
(万台)
1位 VW ドイツ 1097.5
2位 トヨタ自動車 日本 1074.2
3位 ルノー・日産・三菱自動車連合 仏・日本 1015.2
4位 GM アメリ 771.8
5位 現代自動車 韓国 719.3
20位 テスラ アメリ 36.8

2019年時点ではテスラは20位で36.8万台という結果です。

テスラの販売台数は、1位のVWと比べると1/30程度ですね。

 

しかし他の自動車メーカーが横ばいもしくは微減を続ける中、テスラはその後2020年は49.9万台、2021年1−6月は38.6万台と半年で2019年の販売台数を超え、驚異の勢いで成長しています。

 

んで、ちこっと前に話題となった時価総額を見てみます。

こちらについては執筆時点の最新データで、収益は2021年2Qのものです。

順位 メーカー 時価総額
(兆円)
収益
(兆円)
1位 テスラ アメリ 82.7 1.31
2位 トヨタ自動車 日本 32.7 7.94
3位 VW ドイツ 15.4 8.67
4位 BYD 中国 11.7 0.85
5位 ダイムラー ドイツ 9.8 5.60

世界販売台数10位以下のテスラでしたが、時価総額は自動車メーカートップに踊りでました。

 

なんなら2位〜5位の時価総額をまとめても、

テスラ(82.7兆円)>2位〜5位連合(69.6兆円)

という結果です。

 

すげーよなー。

数年前まで資金繰りが危うくて潰れるか潰れないかといったところまでいってたのに。

 

収益面でみても、2021年上半期の販売台数はトヨタの1/15なのに、収益は1/6程度まで迫ってきています。

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私のイメージとしては株価(上のグラフ)がバブル気味に上がって時価総額が急上昇しただけだと思ってましたが、ちゃんと利益もついてきている感じです。

 

ただ現在のPERは397倍で、S&P500の平均PERと比べると10倍以上になっているので割高感はあります。

でもテスラは急成長企業なので利益の増加に合わせてPERも徐々に下がってくるでしょう。

■テスラの今後の戦略

テスラが今後考えている戦略にはロボタクシー構想というものがあります。

ロボタクシー構想は、自動運転を搭載したテスラ車がオーナーが使用しない時間帯に「ロボタクシー」として利用できるというものです。

 

こんなの出来たらこぞってテスラの車を買うんじゃないかと思っちゃいますね。

だって勝手にタクシーとして収益を上げてくれるなら、テスラの車を買うことは不動産投資と同じような感じになるんじゃないかと。

 

さらにロボタクシーだらけの世の中になると、タクシーやバスなどで移動するのにかかる費用は格段に下がるでしょう。

MaaS(サービスとしての自動車)社会の出来上がりです。

 

世の中のシステム的にも技術的にも自動運転が可能になった瞬間に、自動運転出来ない車は売れなくなるでしょう。

 

MaaS社会では車を所有する価値なんてなくなり、ソフトウェアが重要な世の中になります。

意外と早くこのような世の中になりそうですね。

■インデックスファンドでテスラへ投資する

そんなテスラですが、VTIやVTに投資している方であれば知らず知らずのうちにテスラへ投資しています。

 

私はVTIとQQQに投資しているので、大体30万円ぐらい投資していることになっていました。

 

VTIの内訳をここ3年ぐらいみてみますが、2018年時点ではテスラは10位圏外でした。

でも今は6位に食い込んでいます。

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この先のTOP5は、GAFAMとなるためこのTOP5に食い込むのは難しそうですね。

 

ただ、いち自動車メーカーがここまでくるのは本当にすごいと思うし、もはやただの自動車メーカーではないのでしょうね。

 

実際テスラは自動車の売上だけでなく、ソフトウェアの売上も多いようです。

産業構造そのものを変えてしまうIXという状態になっているのかもしれませんね。

■まとめ

テスラについてポルシェと比較しいろいろと調べていく中で思った点をまとめました。

昔は大きい企業が小さい企業を駆逐していく「Big eat Small」の世の中と言われていました。

でも今は動きの早い企業が変化についていけない遅い企業を食ってしまう「Fast eat Slow」だと言われています。

 

テスラを見ているとまさにその通りだと思います。

常に変化していく世の中を考えると、時価総額に合わせて投資比率を変化させてくれるインデックスは有利だと改めて思いました。

 

じゃ。

 

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自分の性格を知らないでFIREすると大変なことになりそうだと思った件

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昨年ぐらいからFIREという言葉が流行り、書店やネット上でもよく見られるようになりました。

 

今回の記事ではFIREとはどういうものなのか、簡単な解説と前回書いた個人の性格に関する記事を元に、自分の性格を知らないでFIREすると大変なことになりそうな件について書きたいと思います。

■FIREとはなんなのか?

FIREとは、Financial Independence、Retire Earlyの頭文字をとったものです。

基本的な考え方としては、若い時にがむしゃらに働き、節約に努めてお金を貯め、貯めたお金は投資することで経済的自立(Financial Independence)を達成し、早期リタイア(Retire Early)しようぜ!

ってものです。

 

従来からある遊んで暮らせるぐらい十分なお金を貯めて貯金を取り崩して生活するスタイルというよりは、投資の利益または配当金などから得られる収益で生活しましょう!という考えみたいです。

 

じゃあ「それを達成するには、いくら必要なの?」って疑問があるかと思いますが、それは4%ルールというのを元に考えれば解決します。

4%ルールというのは米国の大学の論文を根拠にしており、「生活費を投資元本の4%以内に抑えられれば、資産を減らすことなく暮らしていける可能性が90%(?うろ覚え)以上」というものです。

 

例えば毎月の生活費が20万円なら6000万円あればFIRE可能です。

  • 6000万円×4%÷12ヶ月=20万円

生活費20万円だと1人暮らしレベルです。

これぐらいだとFIREできる人もいそうですね。

 

4人家族だとこの倍の40万円ぐらい必要でしょうか。

そうなるとFIREに必要な金額は1億2000万円となり、だいぶ現実的な路線から外れてきました。

 

私はRetire Earlyするかは分かりませんが、Financial Independenceは達成したいと思っています。

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■自分の個性を知らないでFIREすると大変なことになる?

そんな大人気なFIREですが、みんながみんなFIREして本当に幸せなのかな?と個人的に感じています。

 

前回の記事では、個人というのは8つの個性を元に成り立っており、これらが複雑に重なり合って個人の個性ができているという話をしました。

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この本によると長い間農耕民族であった私たち日本人は基本的には「ムラ社会」で培ったパーソナリティを持っています。

 

ムラ社会」について本からちょっと引用します。

だが1万年ほど前に定住と農耕が始まると、ヒト(ホモ・サピエンス)の置かれた環境は劇的に変わった。農耕は日々の生活を循環的なものにして安定させる一方で、ムラ社会(共同体)から排除されると生き延びることができないから、他者とうまくやっていく能力(向社会性)を向上させただろう。「高い堅実性」は同じ作業をえんえんと繰り返す農業にも有用で、堅実性の低いパーソナリティは「移り気でちゃらんぽらん」と見なされ、農村共同体では邪魔者扱いされることになったはずだ。

※スピリチュアルズ「私の謎」より引用

ここにあるように日本人は「移り気でちゃらんぽらん」なパーソナリティよりも基本的には真面目で堅実性の高いパーソナリティを持つ人が多いかと思います。

 

そうなると真面目なパーソナリティを持つ日本人としては、FIREして自分だけのんびりと暮らそうとしてもどこか居心地が悪かったりするのではないか?と思ったりしてしまいます。

 

実際に私の周りをみていても定年を過ぎて十分お金があるのにそのまま仕事を継続する人が多かったり、テレビや本などで十分なお金を稼いだ起業家が引退した後すぐにまた仕事に戻ってくる話を聞いたりすることも多いです。

 

私も仕事が大変な時は「仕事やめられたらいいなぁ」と思うこともしばしばあります。

でもリアルに辞めることを想像すると

「で、あと60年なにすんの?」

って思ってしまいます。

 

自由気ままに旅行をしたりするのが好きだったり、田舎でのんびりと過ごすのが好きであれば、FIREというのは最高の選択肢だと思います。

 

しかし、何十年もFIREにあこがれ、日々の楽しみを我慢して節約に努め、20年後いざFIREしたけれども、なんだか幸せじゃない、こんなはずじゃなかった!!!

となってしまう人は最悪です。

人生は取り戻せないから。。

 

そうならないためにも、FIREを目指す前に、自分の個性を理解して、FIREに向いているのかを考える必要があると思います。

■まとめ

今巷で言われるFIREというのは、「社畜」という言葉にあるように、仕事はとにかく大変なもの、我慢するものという意識が強い中で、そこから「早く逃げ出そう」とうい意味で使われているように思います。

 

何かから逃げ出そうとしてFIREしたとしても、FIREが自分の性格に合っていなかったり、FIREした後のことを考えておかないと結局は不幸になることもあるかと思います。

 

一方「仕事の大変さから逃げるFIRE」ではなく「何か目的意識があってFIREする人」は成功する気がします。

例えばFIREするぐらい十分な資産が積み上がったので、今までやってこれなかったことに挑戦してみたいとか、収入は得られなくてもいいから好きなことに没頭したいとか。

 

いずれにしてもただ流行に流されるだけでなく、自分の頭でしっかりと考えることが大切ですね。

 

じゃ。

 

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【スピリチュアルズ「わたしの謎」】は、個人の性格を科学的に解説した本です

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今回は橘玲氏の著書【スピリチュアルズ「私の謎」】のレビューを書きたいと思います。

 

スピリチュアルと聞くとなんだか怪しい雰囲気を感じるかと思いますが、本の内容は心理学・遺伝学・脳科学等を元に膨大な科学的データを根拠に示して人間の複雑なパーソナリティ(性格)を解明しようというものです。

ちなみにスピリチュアル=無意識+魂という心理学で使われる言葉から来ています。

 

内容が濃くボリュームもあり読むのに時間がかかった本ですが、簡単にまとめてみたいと思います。

■内容と感想

突然ですが、フェイスブックの「いいね!」をコンピュータに読み込ませるだけで、その人がどういう人物か分かってしまうという事実を知っていますか?

 

10の「いいね!」で同僚よりも相手のことを理解し、70の「いいね!」で友人レベルを超え、150の「いいね!」で両親、250の「いいね!」で配偶者レベルに達する、とのことです。

 

これは、人の性格を説明するために心理学で使われる「ビッグファイブ」という理論を使ってその人の性格を分析するとできるようです。

 

本書では、この「ビッグファイブ」にさらに著者によって3つが加えられた以下の8つのパーソナリティ(性格)を元に人間の特性を解説します。

  1. 内向的/外向的
  2. 楽観的/悲観的(神経症傾向)
  3. 同調性
  4. 共感力
  5. 堅実性
  6. 経験への開放性
  7. 知能
  8. 外見

読み進めていくと「自分の性格ってこんなんだなぁ」というのがなんとなく分かってきます。

また最後には自分のパーソナリティを知るための簡単な質問コーナーがあります。

 

私の場合は、堅実性と協調性が強いという結果でした。

うーん、大体合ってる感じ。。

 

個人が分析すると大体の結果しか出ませんが、これらの理論とSNS・購買情報・WEBの閲覧情報などのビッグデータを元にAIが分析すると、手にとるようにその人の性格なんて分かってしまうんでしょうね。

 

実際にfacebookは、書き込み内容からその人の心情を読み取り、適切な広告を出して誘導するなどが問題になったりしています。

■個人のパーソナリティを知ることが大切

この本では、人間が持つ8つのパーソナリティを膨大な研究結果を元に解説してくれます。

ただ内容が膨大であることとちょっと難しいため読み疲れてしまいました。

 

途中から思ったことは

「結局、努力とか関係ないじゃん。。。」

ということです。

 

実際パーソナリティのうち遺伝で決まるのが5割程度、その他はその人が育った環境(家庭ではなく友達や学校での環境)だそうです。

そうなると社会に出てから自己啓発自己啓発と頑張っても、あまり意味がないということ。

 

もちろん0か1の議論ではないので、全く意味がないという意味ではありませんが、「余った時間があれば、自己啓発しなきゃ!」と苦しんでいるのであれば、それは意味がないというか、むしろ自分を苦しめている分、逆効果です。

 

昔は私も自己啓発が好きで、いろいろなことに興味を持ち、毎日少しずつ努力すれば何にでもなれると思っていました。

実際に効果が出ていることもありますが、やはり限界はあります。

 

本や雑誌などを読んでいて

「こういう人になりたいなぁ〜」

と思って努力したとしても、そもそもそのパーソナリティを持っていなければ、成れないか成れたとしても自分の性格に合っていないので苦しむだけです。

 

例えば、かつてのトランプ大統領ツイッターでいろんな人を口撃するのを見ていて、

「すごいなぁ、なんであんなこと言えるんだろう?他人がどう思うか気にならないのかな」

とか思ってました。

 

でも今なら分かります。

気にならないのではなく、ビッグファイブでいう「共感性」が欠如しているというだけです。

ということは、例えばトランプ大統領のようになりたいなぁ(私はなりたくありません)と思ったとしても、そのパーソナリティがなければ、努力では埋め難いものがあると思いませんか?

 

そのことに気づくだけで、限りある人生の時間を大切にできるようになる気がします。

■まとめ

実際にこの本の最後では以下のように結論づけています。

  • 自分のパーソナリティを前提にして、それがアドバンテージをもつ場所を探す

大切なのは、努力する前にまずは自分を知りましょうということです。

 

確かに78億人という世界中の人たちの中で、自分というパーソナリティを持った人間はたった1人です。

であるならば、持って生まれたパーソナリティを磨き上げることに努力することが、一番自分のためにも世の中のためにも役に立つような気がしてきますね。

 

最後に本書から引用します。

78億の物語は重なりあって共鳴し、ときに熱狂を生むとしても、本来は別々のものだ。わたしとあなたの物語が完全に重なりあうことはなく、孤独はつねに人生とともにある。

「自分さがし」というのは、突き詰めて考えるなら、自分のキャラ(パーソナリティ)とそれに合った物語を創造することだ。おそらくは、人生にそれ以外の意味はないのだろう。

 

じゃ。

 

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