まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

【スマホ脳】IT企業はどのようにして人間の脳のハッキングに成功したのか。スマホの使いすぎを見直すキッカケに

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こんにちわ。

本日は大人気のアンデシュ・ハンセン著【スマホ脳】の読書感想文を世界中に公開します。

 

ちなみに【スマホ脳】は、なんと2021年に一番売れた本だそうです。

私も去年読んだので、売上No1に貢献できたようです。

 

では行ってみましょう。

スマホ脳】はこんな内容の本

著者のアンデシュ・ハンセン氏は精神科医であり、【スマホ脳】ではどうして人間がスマホを手放せないのかを人類がたどって来た進化の過程から解説し、スマホの長時間使用がどのように脳に悪影響が及ぼすのかを分かりやすく教えてくれます。

 

簡潔に書くと

  1. 脳は「〇〇かもしれない」・情報を得る・マルチタスクなどで報酬系ホルモンが出るように進化して来た
  2. IT企業はスマホを使って、ホモ・サピエンス報酬系ホルモンを支配した
  3. スマホの長期間使用によって不安感が増す・集中力がなくなりIQが低下する・眠りが浅くなるなどの悪影響がある

という内容でした、以上!

 

興味のある方は読んでみてください、非常に面白い本です。

内容をツラツラとまとめようとも思いましたが、YouTubeに解説動画がいっぱいありましたので、内容をもう少し詳しく知りたい方は以下が分かりやすいかと↓

www.youtube.com

IT企業はスマホで脳のハッキングに成功

IT企業がスマホ中毒にさせるというのは、現在元フェイスブックの開発者が暴露したりして社会的な問題になっています。

 

でも企業としてはモラルの問題があるとはいえ、自身の企業の利益を追求するのは当然のことです(やりすぎてはいけないと思います)。

 

実際、食品会社なども甘いお菓子を作るときに、甘さの段階を変えてちょうどいい甘さ(中毒になりやすい)を何回も試行錯誤しながら作ります。

今のIT企業に限らず、利益を追求する資本主義の企業が昔から追求して来たやり方です。

 

また最近のIT企業はなんでも無料で私たちの生活の中に侵入して来ます。

例えばFacebookを例に挙げると、FacebookInstagramなどすべて無料で使えます。

 

なぜか?

 

スマホを使ってもらえることで使用している人の情報を得て適切な広告を流し、それから利益を得ているからです。

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2020年のFacebookの売上

上の図はFacebookの2020年の売上をまとめたものですが、売上は9兆円を超えています。

9兆円のうちほぼ全てが広告収入。

恐るべしFacebook

 

IT企業としてはとにかくいろんなコンテンツを用意して、ユーザーにできるだけスマホを手にしてほしいと考えます。

そのためにちょっとだけ報酬系ホルモンを刺激するよううまくアプリの動作を調整します。

 

そしてサバンナ時代の脳と変わらない人間は、いまだに周囲に気を配り1つのことに集中するのが苦手なマルチタスク型。

10分以上スマホを見ていないとストレスホルモンが出るようで、実際大人は平均10分に1回はスマホを見ているというデータがあります。

そしてスマホを見ると良い情報・悪い情報に関係なく、「何かいい情報にであえるかもしれない」という期待感から報酬系ホルモンが分泌されます。

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そこにきてIT企業は

  • アプリの「いいね」の表示タイミングを調整する
  • 下にスワイプして更新(スロットと同じ仕組みにしているとのこと)
  • 動作のタイミングをちょっとずらす
  • 視覚効果

などなどを使って報酬系ホルモンがちょうどよく分泌されるよう調整しています。

 

これらは脳を操作しているようなもので、スマホが脳をハッキングしたという本書の主張もあながち誇大表現ではないのかもしれません。

自分がどれぐらいスマホを使ってるかを把握してみる

さてそんな依存性があるスマホをどれぐらいしようしているのか?

ちょっと気になるので調べてみました。

以下は日本人の10代〜30代までの平均スマホ利用時間です。

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10代〜30代までのスマホ使用時間※PRTIMESより引用

スマホ脳】では他の国のスマホの使用時間が、平均9〜11時間というデータもあったので、意外と少ないと感じました。

 

ちなみに私の場合は、【スマホ脳】を読むまでは大体3時間ぐらいスマホを使っていました。

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3時間というと上図のように私の睡眠を除いたホモ・サピエンスとしての活動時間のうちの実に21.42857%を占めます。

10年前まではガラケーしかなかったので、この3時間は必要なかった時間です。

1日3時間と考えると、もっといろいろなことが出来そうですね。

 

また先月以下の記事を投稿しましたが、今回スマホの使用が自分の人生にどういう幸福をもたらしてくれるのかと考えてみました。

kuwanyan.com

上記記事での幸福の順番は以下のピラミッドのようになり、下から順番に積み上げていくことが重要だと私は学びました。

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ここでスマホの使用はというと、

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赤丸で囲った部分の報酬系ホルモン(ドーパミン)に該当します。

「あれ?これって依存性があり、追い求めすぎちゃあかんやつやんm(_ _)m」

 

気づいてしまいました。

スマホは使いすぎると、あかんやつです。

 

実際、iPhoneを開発したジョブスは自分の子供にスマホの使用を制限していたのは有名な話です。

依存性があるのを(というかそういう作りにしたのを)知っていたからでしょうね。

いずれにせよスマホを使いすぎるのは良くなさそうですね。

まとめ

スマホ脳】について読書感想文にまとめました。

でもスマホって便利だし、ついつい手を伸ばしてしまいます。

子供も小学校からiPadを支給され、今の世の中スマホタブレットがないと生きていけない時代です。

 

とはいえ、使いすぎも良くないのもなんとなく分かります。

私自身ダラダラとネットサーフィンした後、大した情報も得ているわけでもなく、なんだかぐったりと疲れた感じがあるからです。

 

そこで、私は私自身の脳を巨大IT企業から救い出すために、「スマホの使用を極力減らそうプロジェクト」を考えました。

 

プロジェクトの詳細は次回、乞うご期待!

 

じゃ。

 

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年初からの暴落により利益ぶっ飛び中!今後の戦略を考える。

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カーボンニュートラルについての記事を書いているうちに気がつくと相場が暴落していました。

チャートを見た感じ年末の最高値から10%は下がってそうなので、おそらく車1台分ぐらいは利益が吹き飛んでいるものと思われます。

証券口座は見ていないので正確には分かりませんが、おそらく数百万円単位で利益が消えているでしょう😂

 

さてこんな時どうするか、今後の戦略を考えてみたいと思います。

年末最高値からの下落率を確認

昨年は相場が好調で私自身の投資成績も上々でした。

さらに年末には私が投資しているアメリカ株に連動するVTIをはじめ、多くの銘柄で最高値を更新していました。

 

しかし今年に入ってから一点、オミクロン株やインフレ、利上げなどなどいろんな問題がクローズアップされ各指標とも暴落の一途をたどっています。

 

各指標でどれぐらい下がったのか下落率を見てみましょう。

確認するのは私が投資している代表格のVTI(アメリカ株全体)、VYM(高配当株)、QQQ(高成長株)です。

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表示期間はここ1ヶ月なので、ちょうど年末の最高値から現在までの相場です。

右側の赤丸で囲った部分が暴落率です。

まとめると以下のような感じ。

銘柄 下落率
VTI(全体) -10.10%
VYM(高配当) -1.80%
QQQ(高成長) -14.60%

高配当株のVYMが超優秀です。

この暴落相場で微風程度の下落率となっています。

高配当株投資メインの方にとっては「そよ風」が吹いている程度でしょうか。

ここに来てコロナショックの際に一番下落率が大きかったという汚名を挽回しています。

 

下落率トップはQQQ。

GAFAMを中心にここ数年の株高を引っ張ってきた反動が出たのでしょう。

 

現状の相場を認識するために賢者の知恵を借りてみます。

ハワード・マークスさんの著書「投資で一番大切な20の教え」によると投資のリスクとリターンについて興味深いグラフがあります。

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大体上記のような感じで、通常リスクが大きくなると直線的にリターンが増えると勘違いするが、実際はリターンの分布は平均リターンの周りに正規分布するという記載がありました。

 

昨年までの相場は株式の平均リターン(4〜7%程度)に対して明らかに高リターン(10〜15%)となっていたので、上記の図の赤丸の箇所にいたはずです。

そのためネット上の情報でも「今アメリカ株に投資すれば誰でも儲かる」的な風潮が数年間続いている状況でした。

実際私自身の積立投資の結果も絶好調でした。

 

今はその流れにストップがかかり、相場が逆回転しそうな危うい状況です。

もしかすると上記の図の正規分布の一番下に行くこともあるかもしれません。

暴落相場での戦略は2つ

まぁいずれにしても暴落が始まった感があります。

こんな時に顔を出すのが我々ホモ・サピエンスの本能です。

基本的にはサバンナにいた1万年程前と我々の脳の構造は変わらないため、恐怖を感じた時に本能的に出てくる行動としては、闘争か逃走です。

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彼女と彼は例外か?

特に生き延びる上では逃げるが勝ちであったため、逃走本能を備えた優秀なホモ・サピエンスが多く生き延びて現在我々のDNAにも色濃くコピーされています。

 

特に今回の暴落のように突発的は現象が起きた際に湧き上がる感情としては、闘争ではなく逃走。

つまり損失or利益を確定して相場のことなんて忘れてしまいたいと思うのが本音でしょう。

 

でもちょっと冷静になってみましょう。

基本的にはJM土器を作っていた時と脳の構造は変わらないとしても、多少の理性は発達しているはずです(きっと)。

 

そこで縄文時代ホモ・サピエンスとの違いを証明するために私が取ろうとする戦略は次の2つです。

  1. 何もせずに積立投資を継続する
  2. 暴落に合わせて追加で投資する

1.何もせずに積立投資を継続する

一つ目の戦略は「何もせずに積立投資を継続する」です。

つまりは傍観。

私の中ではこれが最上級の戦略です。

なぜならば、以下のような実体験があるからです。

kuwanyan.com

何もしない戦略のいいところは、相場に合わせてアレコレ考える必要がないため、ストレスが全くないことです。

投資をしていることすら忘れさせてくれます。

積立設定だけしておけば、自動的に積立投資をしてくれます。

逃走本能が出てくるスキもありません。

そして上記記事に書いたようにリターンは上々。

私個人的にはサラリーマンが取りうる100点満点の投資戦略です。

2.暴落に合わせて追加で投資する

続いては「暴落に合わせて追加で投資する」戦略です。

こちらの戦略は少々痛み(ストレス)が伴いますので、暴落時に実行できれば出来ればラッキー程度の戦略です。

本能的には闘争の部類でしょうか。

www.kuwanyanblog.com

個人的にまだ投資準備資金が余っているため、暴落したら上記記事のように追加で投資を行なっていきます。

上記戦略によると20%の下落が追加投資開始のトリガーなので、まだまだ傍観です。

20%下落したら少しずつ打診買いを始めようと思ってます。

まとめ

相場が暴落しはじめたので、今後の戦略を整理しておきました。

吹き飛んだ利益は今の所全く気になりません。

そもそも30%程度の利益なので、全部なくなる可能性も視野に入れています。

マイナスになると流石に精神的にキツくなると思いますが、まぁいずれ上昇すると信じています。

 

相場が下落し改めて思うのは、相場が落ち着いていて冷静なうちに戦略を立てることの重要性です。

今回の場合はでは下落率を計算すると10%程度なので、まだまだ打診買いを始めるレベルにも達していないのが分かり、平静を保つことができました。

 

逃走するにはまだ早いです。

JM土器を作っていた時との違いを見せてやりましょう。

 

じゃ。

 

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脱炭素社会の流れ その3ー脱炭素はエネルギー争奪戦

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こんにちわ。

過去2回にわたり脱炭素社会の流れとして
  1. 産業革命によって起こったエネルギー革命
  2. エネルギーを制する国が世界の覇権を制する

という点について書いてきました。

今回の記事でようやく脱炭素の流れは世界のエネルギー(=覇権)争奪戦という点について書きたいと思います。

日本はかつて再生可能エネルギー先進国

京都議定書というものを知ってますか?

かつて学生だった私でも何度も耳にした言葉です。

 

京都議定書というのは1997年に京都で開かれた国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP3)において

「CO2排出量を減らそうぜ」

と取り決めた約束です。

 

日本で取り決められたこともあってか、日本はかつて太陽光発電などの再生可能エネルギーの先進国でした。

太陽光発電といえばシャープ!と言えるぐらい。

 

実際に2005年時点の太陽光パネルのシェアは日本が世界の半分を占めており、ぶっちぎりの一位でした。

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2005年時点の太陽光パネルのメーカー別シェアを見ても、TOP5のうち4社は日本のメーカーが占めていました。

順位 メーカー シェア
1位 シャープ 日本 24.80%
2位 Qセルズ ドイツ 9.30%
3位 京セラ 日本 8.20%
4位 三洋電機 日本 7.20%
5位 三菱電機 日本 5.80%

シャープのシェアが圧倒的ですね。

世界全体の1/4も占めています。

 

でも当時は京都議定書といっても、

「何それ?そんなのやって得するの?」

という雰囲気で、他の国は一生懸命やってないような感じでした。

 

そして日本政府としても太陽光よりは原発のほうに力を入れて、日本の再生可能エネルギーは宙ぶらりんに。

 

またアメリカではオバマ大統領が「グリーン・ニューディール」という環境政策を打ち出したものの、世の中の後押しもなく空振りに終わりました。

潮目が変わった中国の脱炭素宣言

京都議定書では途上国の排出量削減が含まれていませんでしたが、今度は2015年にパリで開かれたCO2削減に関するCOP会議で「パリ協定」が結ばれました。

 

パリ協定では、締結国だけで世界のCO2排出量の8割以上、159カ国をカバーするものでかなり実効性のあるものとなってきました。

 

まだまだCO2を排出し成長したい中国やインドなどの途上国が参加したことで、脱炭素に対する世の中の流れが変わり始めました。

 

しかし、アメリカはトランプ大統領となり、

「パリ協定?なんだそれ、そんなのカンケーねー。そもそもCO2と気候変動関係あんのか?」

状態。

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しかし中国はそんな中でも再生可能エネルギーのシェアを虎視眈々と伸ばしていきました。

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気がつけば日本の太陽光パネル生産は1%にも満たないようになり、ほとんど中国に独占されている状態です。

 

メーカー別に見てもTOP5は全て中国のメーカーに。

順位 メーカー
1位 Longi 中国
2位 Tongwai Solar 中国
3位 JA Solar 中国
4位 Aiko Solar 中国
5位 Trina Solar 中国

太陽光パネル発電効率などの性能は日本のシャープが優っていたものの、価格面で圧倒的に安い中国メーカーに完全にやられてしまいました。

 

Wiki太陽電池の年間生産量の推移があったので掲載します。

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Wikiより引用

このグラフを見ると2007年には日本に中国に追い抜かれており、その後圧倒的な勢いで中国の太陽電池シェアが伸びています。

 

そんな中、2020年9月中国が国連総会の演説で、

「2060年までにカーボンニュートラルの実現に努める」

と表明。

これによって世の中は一気に脱炭素の流れとなりました。

 

世界の先進国はまさかこのタイミングで中国がカーボンニュートラルを表明するとは思っていませんでした。

なぜなら、中国はCO2排出量が世界1位だから。

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CO2排出量の推移※国立環境研究所より引用

アメリカも本気になった脱炭素

大統領がトランプ氏からバイデン氏に変わり、真っ先に表明したのが脱炭素です。

前回の記事に書いたようにエネルギーを抑えた国が世界の覇権を握ってきました。

www.kuwanyanblog.com

このまま脱炭素になれば、エネルギーを抑えるのは再生可能エネルギー市場で圧倒的なシェアを握る中国になります。

 

やばいと思ったアメリカが打ち出したのが、再生可能エネルギー分野への200兆円の投資でした。

日本の2兆円とは危機感も投資額も桁が違います。

なぜなら世界の覇権がかかっているから。

ようやくアメリカも本気になったことで、世界全体が脱炭素に向けて動き出したというのが現在の流れです。

まとめ

3回にわたって、脱炭素社会についてまとめてみました。

 

思うのは50年、100年も先を見て国の政策を決めている中国は政策にまとまりがあるという点です。

いろいろと批判はあるだろうけど。

日本もちょこちょこ政権争いなんかしている場合ではありません。

 

そんな日本の対応に業を煮やして立ち上がったのがトヨタの社長です。

自らがCMに出て日本の現状をなんとかしようとしています。

このままいけば脱炭素に遅れをとっている日本で造った製品は売れなくなり(カーボンクレジットを海外から買う必要があり、製品が高くなる)、経済・雇用もダメになってしまうから。

 

脱炭素は表面上は

「地球の環境が悪くならないようみんなで協力して取り組もう」

というものですが、その実はエネルギー革命であり、世界の覇権争いです。

環境対策では先行していると言われる欧州もその座を狙っています。

 

さて今後世の中はどうなりますかね。

 

じゃ。

 

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脱炭素社会の流れ その2ーエネルギー革命を経て世界の覇権はアメリカへ

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こにゃにゃちわ。

前回は世界的な脱炭素社会の流れを知るのその1として産業革命で起こったことについて書きました。

www.kuwanyanblog.com

今回の記事はその続きとして、産業革命が起きた後のエネルギー革命〜世界の覇権がアメリカに移るまでの流れについて書こうと思います。

産業革命によりエネルギー革命が起きる

産業革命では前回書いたように蒸気機関を使用することで、人に代わって機械が仕事をしてくれるようになりました。

 

でもここで重要なことが、、、

蒸気機関を動かすためのエネルギーが別途必要になるということです。

 

そこでまずエネルギー源として目を付けられたのが石炭です。

産業革命以降、世界中で石炭の炭鉱開発が進み、石炭の需要が急上昇しました。

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石炭を得ることが出来れば、鉄や工業製品をたくさん作ることができ、鉄道や蒸気船を動かすことができます。

当時は帝国主義真っ只中、とにかくエネルギー(石炭)をたくさん得ることが国力の増大に繋がりました。

 

そんな中、ドイツ人のディーゼルが石油を燃料とするディーゼル機関を開発し、同じくドイツ人のダイムラーがガソリンを燃料とするガソリン機関を開発しました(ドイツ人すげーな(゚∀゚))。

 

これによりそれまで見向きもされていなかった石油が一気に注目されるようになり、エネルギーの主役は、石炭から石油へと変わって行きました。

 

これら一連の流れが、エネルギー革命というやつです。

 

1860年以降のエネルギー消費量の推移を掲載します。

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※引用ーSOOKI

1900年台初めは石炭の需要がほぼ100%を占めましたが、その後第二次世界大戦をへて石油へと主役が入れ替わっているのがわかります。

エネルギーを制するものが世界の覇権を握る

産業革命はイギリスで起きたため、当時は大英帝国が世界の覇権を握っていました。

ところが先述したように石油が使われるようになると世界の覇権は徐々に変わってきます。

 

潮目が変わったのは1859年アメリカのペンシルベニア州で大規模な油田が発見された時に始まりました。

アメリカのロックフェラーは石油の大量輸送方式を開発し、1870年台にスタンダードオイルを設立、石油の大量生産が始まりました。

 

スタンダードオイルはその後分解されるものの、今でもエクソンモービルシェブロンとして残っています。

 

1930年代までには、それまで良好な関係を築いていた中東地域における石油資本を7シスターズと呼ばれた7大石油メジャーが支配するようになり、1960年台にOPECができるまでは7大石油メジャーが世界の石油の供給を全て握りました。

 

ちなみに7シスターズ7社のうち、5社がアメリカの会社でした。

 

ちなみに戦後の日本でも7シスターズに石油の供給を牛耳されそうになったところ、たった一人で立ち向かったのが、出光興産創業者の出光佐三です。

出光佐三を主人公として描かれた小説・映画が「海賊とよばれた男」です。

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第二次世界大戦ではアメリカが同盟国の軍需用石油の供給をほぼ全て握り、世界大戦を経てイギリスにあった覇権はアメリカへとうつることになりました。

 

1960年以降の主要国のGDPの推移を掲載します。

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※引用 化学業界の話題

このグラフを見ると圧倒的な勢いでアメリカのGDPが伸びているのが分かります。

アメリカは石油を抑え、決済のための通貨を抑え、戦後の覇権国家となりました。

覇権国家は世界のルールを作ることもできます。

パクスアメリカーナ到来です。

まとめ

脱炭素社会の流れを知るということで、産業革命後にエネルギー革命を経てアメリカが世界の覇権国家となるまでの流れをまとめました。

 

産業革命後の世界ではエネルギーが無いと経済活動が停滞してしまうため、エネルギー資源を抑えることがいかに重要かが分かるかと思います。

また中東地域もおそらく石油がなければここまでもめることは無かったのでしょう。

 

利権があるところでは争いが起こります。

次回はようやく新たなエネルギーをめぐる利権争い、脱炭素社会について書こうと思います。

 

じゃ。

 

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現在の世界的な脱炭素社会(カーボンニュートラル)の流れを知る。その1ー産業革命で起きたこと

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2020年代になって世界的にSDGsやらカーボンニュートラルの流れが加速してきた感がありますね。

特にアメリカの大統領がトランプ氏からバイデン大統領に変わってから一気に流れが変わってきました。

今回の記事から数回にわたって現在起きているカーボンニュートラルの流れをまとめたいと思います。

産業革命で起きたこと

産業革命というのはご存知の通り18世紀半ばから19世紀(1750年〜1800年)ぐらいにかけてイギリスで起きた一連の産業の変革のことを言います。

 

これは蒸気機関の発明によって始まりました。

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蒸気機関Weblioより引用

蒸気機関というのは上図のように石炭で水を温めて蒸気を作り、その蒸気の力でピストンを動かして機械的な動力に変えるものです。

要は石炭などの資源を動力というエネルギーに変えることで、人に代わって機械が仕事をしてくれるようになるというものです。

 

蒸気機関がどれぐらいの力があるのかざっくりイメージを持つために調べてみました。

GoogleによるとSLは約1290馬力という情報があったので、SL1台で馬1290頭分の力があるということです。

1馬力=馬1頭分の力というほど単純ではないにせよイメージとしてはこんな感じ。

 

つまりそれまで農耕や荷物の移動を人や動物、風などの力を使って行っていたものを蒸気機関などの機械が代わって行ってくれるようになったということです。

 

これが↓

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これに代わったということ↓

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上図のようにこれだけ多くの人を運ぶのに昔であれば多くの馬車(1290頭)が必要だったものが、機関士?がえっさほいさと石炭を放り込むだけで動かせるようになりました。

 

そうなるとそれまで世の中のほとんどの労働力を農業に費やしていたものが、機械に取って代わられることによって必要がなくなりました。

これによって農業中心の世の中から工業化という流れに世の中は一気に変わって行きました。

 

これがざっくり産業革命です。

産業革命によって変わったこと

続いて産業革命によって具体的に世の中がどのように変わったのか大きく2つ解説します。

  1. 科学技術が飛躍的に上昇
  2. 大量生産・大量消費社会

1.科学技術が飛躍的に上昇

先程書いたようにそれまで人や動物を使って行っていた農作業は、機械に取って代えられたことにより、生産能力が大幅に向上しました。

 

それまで世の中の人たちがやっと食っていける分しか生産できなかったものが、大量に生産できることで、人口は爆発的に増えて行きました。

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人口の推移※Worldometerより引用に赤丸追記

赤丸の箇所が産業革命が起きたあたりです。

産業革命を起点に人口が爆発的に増えているのがわかります。

 

労働が機械に代わり、さらに人口が増えることで教育機会も増えて行きました。

ちなみに工場を運営する資本家が必要なのは、毎朝定時に工場に出勤し、決められた作業をこなす労働者で、その時の教育システムというものが今の日本の教育にも残っています。

 

話がそれましたが、教育によって農業以外の仕事につける人も多くなり、科学技術も飛躍的に向上しました。

産業革命後の科学技術の発展は素晴らしいですね。

今や人は宇宙にまで出て行き、インターネットで買い物を行や動画などのコンテンツを楽しみ、AIが人間の能力を超えようとしています。

100年前では考えられなかった世の中になるまで発展しました。

2.大量生産・大量消費社会

産業革命によって変わったことのもう一つは、大量生産・大量消費社会になったということです。

それまで人の手によって作られていたものが、機械で簡単に作れるようになりました。

 

例えば傘も食器も服も全て職人によって作られていたものが、工場で作られるようになりました。

そして大量生産できることで製品価格も飛躍的に安くなり、大量消費される社会へと変わって行きました。

 

資本家は大量に作って売れば売るほど利益が上がるので、労働者に無駄でも消費させるように仕向けました。

産業革命の頃ではなく最近の話ですが、例え話として1970年代に提唱されたとされる電通戦略10訓を紹介します。

  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄遣いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱を作り出せ

これは一企業の例ですが、資本家の本音としてはこのようなものだと思います。

そうでもしないと資本主義社会では生き残れません。

 

良いか悪いかは別にして、とにかく産業革命によって大量生産・大量消費社会へと変わり、資本家と工場労働者という新たな構図が出来上がりました。

まとめ

産業革命によって生産能力が飛躍的に伸び、人々の生活は豊かになった反面、都市部では工業化が進み、労働者を社畜と呼ぶようになり、はたして本当に幸せになったのか?

と疑問に思うこともあるかと思います。

 

ただ産業革命により便利になり、さらに人々の生活、職業の自由は広がったのは事実ですね。

 

次回は石炭から石油へのエネルギー革命について書こうかと。

 

じゃ。

 

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【賢者の書】2022年は「うけたもー」の精神で行きたいと思います

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2022年になりました。

正月なので今年の抱負を立てている方も多いのではないでしょうか?

 

私自身は昨年読んだ、喜多川泰著【賢者の書】という本から今年の抱負を思いつきました。

この本のジャンルとしては、昔私が好んで読んでいた自己啓発本です。

 

Kindleで本を探していたところ、AmazonのAIによって【賢者の書】がすすめられ、「もうこれ系の本は読まなくてもいいかなぁ」と思いながらも、プライム会員なら無料に惹かれ、読むことになりました。

 

これが結構いい本だったので、簡単なレビューと今年の抱負を絡めて書いてみたいと思います。

あらすじとか

【賢者の書】のあらすじは、

『中学生ぐらいの少年が、世界中にいる8人の賢者を探して、人生の目的を得ようとするものです。』

1行にまとまってしまいました。。。

我ながら世界一苦手なものが、読書感想文だということを思い出させてくれました。

 

8人の賢者様はとてもいいことを言ってくれるな中で、私個人的には第一の賢者が言った以下のフレーズが刺さりました。

本書から引用します。

行動の結果として我々が手に入れるものは、成功でもなければ、失敗でもない。我々が手にするものは、一枚の絵を完成させるために必要不可欠な、パズルのひとピースに過ぎない。であるから、行動を起こすときに何かを期待したり、失敗することを恐れたりすることには、何の意味もない。大切なのは、必要なピースを集めるためにできるだけ多くの行動を起こすこと、そして、行動の結果返ってきたものをよく見て、どうやってこれを使うのかを考えることだ。

これはもう何が起きようと「うけたもー」と引き受ける山伏の精神だなと思いました。

努力によってがむしゃらに何かを得ようともがいていた30代の私自身に読ませてあげたい内容です。

今年の抱負

個人的なことですが、昨年末に社外コンペがあり、「絶対に失敗できないプレゼンだからな」と言われてプレゼンターとして選ばれたのが私でした。

 

私はプレゼンが大の苦手。

でもちょうど【賢者の書】を読んだ後の出来事で、「これってただのパズルのピースじゃね?うけたもーの精神で乗り切るしかないな」と思い、この一大プロジェクトに臨むことになりました。

 

【賢者の書】によるとその結果の良し悪しは関係なく、行動を起こすことによって人生を形作るパズルのピースを集めていくことが大切だということ。

そう思うと「失敗してもいーや。どうせ会社が選んだんだし。ただのパズルのピースだな。」と思うことができ、肩の力がスーッと抜けて行きました。

 

そしてプレゼンに向けての1回目の会議の後、

上司「明日の役員説明、やるか?」

いや、まだ内容理解してないし。うけたもー!

役員説明の後、

上司「次の常務説明もよろしくな」

なんとなくは分かってたけどプロマネあんたでしょ。うけたもー!

こんな感じでプレゼンに向けて「うけたもー」の精神で順番に乗り切って行きました。

 

そして本番のプレゼン。

これは自分がやることが分かっていたので、覚悟はできていました。

ただのパズルのピースとは言え、やはり成功させたいとは思うので一生懸命に練習をしました。

その結果、プレゼンを終わってみると結構高評価をもらえました。


こういうプレッシャーがかかる場面では、これまでは「失敗したらどうしよう」とか必要以上に悩みプレッシャーに押しつぶされそうになることもありましたが、失敗も成功もOKと考えると、少しプレッシャーが和らぐような気がします。

 

なので今年1年の抱負としては、

「うけたもー」の精神で、いろんなパズルのピースを揃えていこうと思います。

 

じゃ。

 

私が資産運用についてまとめたHP→くわにゃんの長期資産運用

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師走なので2022年の投資戦略を考える

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メリクリです。

さて、みなさんの家にはサンタさんはやってきましたか?

私の家にはお見えになったようで、今年もプレゼントを置いて行かれました。

朝から子供達の興奮する声が聞こえてきました。

 

無邪気っていいですね。

 

さて、ひるがえって欲望渦巻く投資の話に移りましょう。

年末に近づいてきましたので、来年の投資戦略を考えてみたいと思います。

来年の相場はどうなるのか

2021年は前回の記事に書いたように、1年間を通してほぼほぼ右肩上がりの相場でした。

以下は米国株全体に投資するVTIの年間チャートです。

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じゃあ来年はどうなのよ?というところですね。

まずは、世の中の状況から確認してみましょう。

コロナの影響

最近は新型コロナウィルスのオミクロン株が世界的に流行し、ユーロ圏ではロックダウンする地域が出てきました。

とはいえ、2020年のコロナ初期のような状況になることは考えにくいですね。

なぜなら、ワクチンが世の中に出回り、今は飲み薬まで出始めました。

さらにコロナの状況にある程度、世の中の人たちが慣れてきています。

 

となると、当初起きたようなパニック売りの相場はちょっと考えづらいですね。

インフレとテーパリング

続いては世の中のインフレです。

コロナが蔓延してからというもの景気を下支えするために、世界各国が金利を引き下げじゃぶじゃぶバラマキ政策をとっています。

 

そのおかげで株価が大きく上昇したといういい面もありますが。

ところが、その余波がモノの価格を押し上げ始めています。

いわゆるインフレです。

 

世界的には結構前からインフレが指摘されていましたが、とうとう日本でもインフレの兆候が見られるようになったようです(下記記事)。

www.nikkei.com

 

で、世の中はじゃぶじゃぶバラマキ政策から脱出するテーパリングを行おうとしています。

要は利上げです。

 

コロナによる不景気になってから金利は0%近くに抑えられていましたが、これを徐々に上げていこうとしています。

金利が上がると企業としてはお金を借りると金利の返済が重みになるため、お金を借りて積極投資をしなくなります。

 

また金利が上がると、債券などに旨味が出てくるため、株式市場からお金を引き上げ、債券や預金にお金が動いていきます。

要は金利上昇によって、株価が下落しやすくなるということです。

 

理論的には。

 

ではリーマンショックの後の利上げで株価がどうなったのか、歴史から学んでみましょう。

Google先生に聞いてみました。

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上図は米国のS&P500と政策金利の関係をグラフで表されたものです。

2015年12月が前回の利上げ開始で、2018年12月まで段階的に利上げが行われました。

その間にS&P500はというと、利上げ初期には横ばいになったもののその後力強く上昇しました。

 

ちゅうことは、今から起きようとしている利上げ局面でも巷で言われているほど恐れる必要もないような気もしています。

 

それよりもEV、グリーン革命、クラウドメタバースなどなど新たな市場の成長が株価全体を押し上げていくことに賭けたいですね。

2022年の投資方針

積立投資の比率

というわけで、2022年の投資方針もこれまでの投資を継続します。

具体的にはVT:VTI:QQQ=35%:35%:30%という積み立て割合です。

さらにVTをVTI、VEA、VWOに分解するという、ちょっとややこしいことをやってます。

まとめると、こんな感じ

銘柄 分類 積立割合
VTI 米国株式 55%
VEA 先進国株式 10%
VWO 新興国株式 5%
QQQ 米国ハイテク株 30%

の、こんな感じ

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で、毎月の積立投資を行なっていきます。

 

QQQとVTIを合計すると85%なので、ほぼ米国に投資していることになります。

さらにQQQというハイテク比率高めの戦略を来年も継続します。

ハイテクびいきなので。

暴落したならば

今の好調相場の冷静に考えられるうちに、相場が急変した場合の対処方法も考えておきます。

この冷静なうちに考えるというのがとても大切だと思ってます。

いざ暴落相場にぶち当たると、恐怖と欲望からアワアワとなり、何もできなかったなんてよくありますから。

 

戦略としては、落ちるナイフを掴みにいく戦略で、相場が暴落することがあれば下記記事に書いたように機械的に追加投資を行う予定です。

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そして追加で投資する比率は、次の通りです。

下落率 追加購入
20% 10%
30% 20%
40% 30%
50% 30%
60% 10%

まぁ、これは目安です。

実際に暴落することがあればもうちょっと緻密に考えます。

ざっくりでもいいので、心づもりをしておくといいと思います。

まとめ

来年の投資戦略についてまとめました。

というか、これまでの投資をそのまま継続するだけです。

年末になると「今年はもう十分上昇したらから、来年は無理かな?」と毎年思います。

でもここ数年は、そんな不安をよそに毎年大きく上昇しています。

 

さぁ来年はどうなるか?

来年の答え合わせは、来年の年末ですね。

期待せずにじっくりと投資を継続して行きたいと思います。

来年も私の合言葉は、Grow Rich Slowlyです。

 

じゃ。

 

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