まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

私が考える最強のお金持ちの条件

お金持ちの条件とはなんでしょうか?

一度は考えたことがあるかと思います。

 

一つの指標として野村総研から以下のような純金融資産保有額の階層別というのが公表されています。

 

まとめるとこんな感じ。

  資産規模 世帯数 割合
超富裕層 5億円以上 8.7万世帯 0.2%
富裕層 1億〜5億 124万世帯 2.3%
準富裕層 0.5億〜1億 342万世帯 6.3%
アッパーマス層 0.3億〜0.5億 712万世帯 13%
マス層 0.3億未満 4216万世帯 78%

上記のデータは純金融資産なのでローンがある場合はその分が金融資産から引かれます。

なので住宅ローンを組んでいる場合は、その分が差し引かれることになります。

 

それを考えると8割程度の人がマス層に分類されるというのも納得できます。

 

さて純金融資産1億円以上の富裕層、超富裕層であれば最強のお金持ちと言えるでしょうか?

 

お金持ちであることは間違いありませんが、このクラスの人たちでさえ収入以上に支出が多い場合は徐々にお金が無くなっていきます。

また例えば自分が1億円持っていたとしても、周囲に10億円や100億円持っているお金持ちがいて、そんな方達と比較してしまうと自分がお金持ちだとは思えないでしょう。

 

じゃあ、お金持ちってなんだ?

→結局は心の持ちようが大切で・・・

→いやいや結局はお金がないと・・・

と無限ループに入ってしまいます。

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で、私なりに最強のお金持ちの条件を考えてみました。

その条件は以下の3つです。

  1. 他人と比較しない
  2. 自分が満足できるだけお金が使える
  3. 働かなくてもお金が増え続ける

順番に見ていきましょう。

最強のお金持ちの条件

1.他人と比較しない

まず初めは先ほども書いたように「他人と比較しない」というものです。

上には上がいるので他人と比較し続けるかぎり自分がお金持ちだと思うことはないでしょう。

 

もちろん人間なので誰だって見栄もあるし、見栄を張りたい時もあるでしょう。

良い時計をつけたいと思ったり、良い車に乗りたいと思ったり。

 

それらは人間の本能に近い部分でもあるので本能を満たしてあげることは大切です。

問題となるのは過度に見栄を張ろうとすることです。

そもそも自分が思っているほど、他人はあなたのことを気にしていません。

なので自分基準で物事を考えるように出来ることが大切だと思います。

2.自分が満足できるだけお金が使える

続いてのお金持ち条件は「好きなだけお金が使える」というものです。

これは際限なく好き勝手お金を使えるぐらいお金が必要というものではなく、自分基準で自分が満足出来るだけお金が使える状態になるというものです。

 

自分基準なので満足できるのであれば、そんなに多くのお金が必要じゃないという人もいるかと思います。

とは言え多くの人は、

  • 良いものは食べたいし、
  • 良いものを持ちたいし、
  • 良いところに住みたい

と思うでしょう。

なのでこの条件を満たすにはそこそこの収入が必要になりますね。

いくら必要かは無理して生活の質を下げることなく「自分が満足できるだけ」です。

3.働かなくてもお金が増え続ける

最後は「働かなくてもお金が増え続ける」というもの。

私は60歳ぐらいまでは働き続けようと思ってます。

が、この先なんらかの理由で働くことができなくなる可能性があります。

そのため給料以外の収入を確保しておきたいという思いがあります。

 

働かなくてもお金が増えるには、投資をするか、事業を起こして他人に働いてもらうかという選択肢が思い浮かびます。

お金が増え続けるということは、

  • 年間収益>年間支出

を達成する必要があります。

 

私は投資でこの状態になることを目指しています。

例えば2021年はこの状態を達成しました。

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とは言え子ども2人はまだ小学生で、教育資金などお金がかかるのはこれからです。

まだまだ投資資産を積み上げ、常時

  • 年間収益>年間支出

の状態を作り出すべく、長期で資産運用をしていきます。

まとめ

最強のお金持ちの条件として、

  1. 他人と比較しない
  2. 自分が満足できるだけお金が使える
  3. 働かなくてもお金が増え続ける

の3つを解説しました。

1と2についてはメンタル的なものと、自分の必要なものに必要な支出を振り分ける支出の最適化が早期にできるかがキモとなります。

 

3については、長期でコツコツと投資を行い複利の力によって達成できる可能性が格段に上がります。

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これらによって、あなたは自分が満足できるものに自由にお金を使うことができ、さらに自由にお金を使った後でも投資の利益によって自動的に資産が増え続けるという最強のお金持ちになることができるでしょう。

 

目指すのは自由なので、ぜひ目指しましょう。

最強のお金持ちを。

 

じゃ。

 

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13年前のVTIのポートフォリオからインデックスの優位性を考える

先日自身のポートフォリオを見ている中でメタの株が下がっていたので現在のVTIのポートフォリオが気になり、ネットで調べてみると以下の結果が出てきました。

????????????????

 

これはなんでしょう?

 

夢か誠か?

 

みた感じ高配当銘柄が多そうなのでVYMかHDVか?

と思いよくみてみると、2009年3月時点のVTIのポートフォリオがヒットして検索結果として出てきたようでした。

 

当時のVTIのTOP10銘柄を見ていると今と状況が全く違っていてなんか面白いですね。

今はテクノロジー銘柄全盛ですが、当時はエネルギー銘柄や生活必需品といった安定銘柄が上位を占めているのが分かります。

Exxon Mobilが2009年時点の世界の時価総額No1企業ですね。

 

ちなみに現在の正しいVTIのTOP10銘柄は以下の通りです。

VTI TOP10銘柄2022年8月時点

お馴染みの銘柄が並んでいます。

GAFAMの一角MetaがTop10から脱落し、Teslaが上位に食い込んでいるのが分かります。

昨今の原油高からExxon MobilもTOP10銘柄に復活していました。

 

せっかく13年前のポートフォリオを見つけたのでもう少し掘り下げてみてみます。

2009年かつてのTOP10銘柄の今の順位を調べてみました。

銘柄 2009年3月 2022年8月
ExxonMobil 1位 10位
AT&T 2位 58位
Microsoft 3位 2位
J&J 4位 9位
P&G 5位 14位
Chevron 6位 18位
IBM 7位 65位
Wal-Mart 8位 32位
GE 9位 90位
JPMorgan 10位 13位

ここ10年で世の中はITを中心として、スマホの普及、SNSの台頭、クラウド化、サブスク化、3G→5Gへと大きく変化してきました。

そんな中GAFAMなどのテクノロジー企業が隆盛を極め、かつての株式投資の王道といわれた銘柄群は時価総額を相対的に下げていきました。

 

2009年TOP10に含まれていた銘柄のうち、Exxon MobilMicrosoft、J&Jの3銘柄以外はTOP10圏外となりました。

 

特にAT&TIBM、GEは大きく時価総額の順位を下げました。

これら3銘柄は、AT&Tは世界最大の通信会社、IBMはPC界の最先端企業、GEはエジソンの流れを汲む世界最大のメーカーとして君臨していた企業です。

2009年以降のこれらの株価をみてみます。

  • VTI(緑);+642%
  • IBM(黒);+221%
  • AT&T(青);+202%
  • GE(黄);+130%

インデックスであるVTIが6.5倍になったのに比べ他3銘柄は良くて2倍程度と大きな差をつけられています。

 

インデックスには時価総額が大きくなってからでないと投資比率が増えてこないという遅効性があり、大勝ちすることはありません。

しかし、今回掲載したように10年ちょっとで時価総額が大きく入れ替わる株式市場の動向を見ていると、個別株に投資してポートフォリオを時勢に合わせて微妙に調整していくのは難しいように思います。

 

実際、

  • インデックスファンドの成績>アクティブファンドの成績

となる傾向からも、毎日株式投資を専門に市場調査しているプロでさえこのような状況なので、個人投資家が少ない情報量で戦っていくのは至難の技だというのは容易に分かります。

 

自身でお宝銘柄を探し出してオリジナルのポートフォリオを組んでインデックスに勝ることを楽しみとしているなら良いでしょうが、そうでなければインデックスへ投資するのがサラリーマンには合っているように思う。

と再認識させられた出来事でした。

 

じゃ。

 

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子供への投資教育は「魚の釣り方を教える」イメージ

先日ネットを見ていると以下のような記事が目につきました。

news.yahoo.co.jp

内容としては、定年が近づいてきている独身女性が将来を不安に思い投資を始めたもののハイリスク商品に投資をしてしまい、資産の半分を吹き飛ばしてしまったというものです。

 

実際にとった投資行動としては以下の通り。

  • 初めは少額(5万円)から投資
  • 投資後すぐに利益が出たため、徐々に投資金額を増やす(最終的には貯金1200万円のうち1000万円を投資)
  • 資産を早く増やすためハイリスク商品(レバナス)に1000万円全額を投資

その後は昨今の暴落のあおりを受け、600万円以上の損失ということです。

 

ありえないような行動にも見えますが、投資をしたことがなく、自分の欲望がどういうふうに暴走するのか知らなければ、同じようなことになるかと思います。

 

私もFXや怪しい投資商品などで同じような損失を繰り返してきたから、なんとなく気持ちは分かります。

若ければ深く反省して、コツコツ堅実な投資を続ければ取り返すこともできるでしょうが、定年間近となるとなかなか難しそうですね。

 

 

投資を始めるにあたってやることは、

  • 証券会社で口座を開く
  • 入金する
  • 投資商品を選んで買う

これだけで投資ができてしまうので、誰でも簡単に投資を始めることができます。

 

例えば、自動車を運転する時は、教習所に通っていろんな訓練や試験を受けて、自動車免許を受けないと公道で走ることは許されません。

これは自動車の運転知識がなくて運転してしまうと、他人に被害を及ぼす可能性があるからでしょう。

 

でも、上記の女性のように投資で大金を扱う場合であっても、ヘタをすると人生を揺るがす大問題に発展する可能性はあります。

お金の扱い方やお金との距離の取り方、欲望のコントロールの仕方を学ばなければ詐欺にあったり、ギャンブルにのめり込んだりすることもあるでしょう。

 

で、そこで有効だと考えるのが子供の時からお金について学ぶことです。

我が家では息子が小学4年生になるのと同時に投資を始めました。

投資と言っても、オールカントリーに毎月1万円ずつ積立投資するだけの単純なものです。

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1ヶ月に1回ぐらいは投資結果を一緒に確認し、投資についての話をしています。

まだ初めて半年ぐらいなので大した変動はありませんが、プラスになると嬉しいようです。

そりゃそうですね。

私も小学生の時に2,600円も勝手にお金が増えていると聞くと「すげ〜な〜」って思ったと思います。

 

そもそも投資に興味を持つのか?と思っていましたが、買い与えた「10歳から知っておきたいお金の心得」という本もたまに持ち出して読んでいるので、少しは投資に興味を持ちはじめたようです。

 

一緒に投資をしていく中で、

  • 損失が大きくなって不安になったり
  • 利益が大きくなって気持ちも大きくなったり
  • 他の投資商品が気になり始めたり

することもあるでしょう。

そこは父親がアドバイザーとして、一緒に投資について考えながら付き合っていきたいと考えています。

おそらく息子が大人になるまでには暴落、暴騰などいろんな相場を経験し、投資や欲望について自分なりに学んで成長していくことでしょう。

 

大人になってからは自分の判断に任せます。

父親の役割はそこまでです。

 

老子の格言で、「授人以魚 不如授人以漁」という言葉があります。

「飢えている人がいるときに、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか。」という意味で、「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」というものです。

 

これは投資でも同じことが言えます。

親として子供に資産を残してあげることはできますが、そうしてもあまり意味のない(というかむしろ害になることもある)ことは世間を見ていても良く分かります。

 

親として最も重要な役割は「子供が独り立ちできること」だと思っています。

つまりは老子の考え方と同じです。

 

なので大切なのは息子と共に投資をすることで、

  • 複利の力の実体験と長期投資の重要性
  • 欲望を適切にコントロールすることの重要性
  • 倹約に努め、投資資金を作ることの重要性

などなどを実際に体験して身につけることが重要だと思っています。

まさに「魚の釣り方」を教えるイメージです。

 

それはきっと彼が生きていく上でのプライスレスな財産となるでしょう。

 

じゃ。

 

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【サイコロジー・オブ・マネー】ここ数年で最高かつ、最も独創的なお金の本

友人からのすすめでモーガン・ハウセル著;「サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない「富」のマインドセット」という本を読みました。

ここ数年で最高かつ、最も独創的なお金の本(ウォール・ストリート・ジャーナル)という評価のようです。

 

内容は一般的な投資本とはちょっと異なり、投資で成功するには頭の良さではなく、どのように振る舞うか=「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」というソフトスキルを身につけることが大切というものでした。

 

本書は20章にかけて「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」がいかに投資で重要なのかが解かれています。

 

その中で具体的な投資行動は以下の2点に集約されます。

  1. インデックスファンドに積立投資する
  2. 裕福であり続けるために倹約を続ける

結論だけ見るとどこかで聞いたことがある内容ですね。

それぞれを「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」の観点から見ていきましょう。

インデックスファンドに積立投資する

本書ではインデックスファンドへの積立投資の有効性が定量的に解説されています。

例えば1900年から2019年にかけての投資行動を以下の3つで比較します。

  1. 毎月1ドルずつ積立投資
  2. 毎月1ドルずつ積立投資→景気後退時は売却→底入れ後再投資
  3. 毎月1ドルずつ積立投資→景気後退半年後に売却→底入れ半年後再投資

いずれのパターンも投資額は同じです。

なんとなく高い時に売り逃げて、安い時に買いまくるパターン2が理想的ですね。

今の下落相場でも一度売却して、大きく下落した後に買い戻そうと企んでいる人も多くいることでしょう。

 

で、上記の結果はどうだったかと言うと、

  1. 435,551ドル
  2. 257,836ドル
  3. 234,476ドル

要は何も考えず積立投資した人が強かったと言う結果です。

ほぅほぅ、ならば市場の状況やタイミングなどを考えるのは無駄だと言うことです。

 

でもどうしてもパフォーマンスを上げようとして、なんとか最適な投資をしようとするのが人間というもの。

それが大衆心理であり、大抵の人が必然的に落ちいる間違いなのかもしれません。

 

また私が投資を始めたばかりの頃は個別株を調べて自分なりのポートフォリオを組み、インデックスに勝とうともがいていた時期もありました。

でも一時的には良かった時期があったものの、結局はインデックスには勝てず(以下記事)。

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そもそも世の中には失敗で溢れており、一部(テールイベント)の成功により成り立っています。

それは

  • 起業した企業のうち10年後に残るのは1割
  • パレートの法則(全体の8割の結果を優良な2割が生み出している)
  • 一部の優良部門が企業全体の利益を上げている(AWSなど)

などにも見られる現象です。

であれば個人の力で優良な株(倒産しない企業かつ利益を上げ続ける企業)を選び続けるというのは至難の技であり、インデックスのほうがパフォーマンスが良いというのはなんとなく分かります。

裕福であり続けるために倹約を続ける

通常資産を持たない状態から裕福になるには、リスクをとる必要があります。

大きなリスクを取れば取るほど早く裕福になる可能性はあります。

 

ただリスクを大きく取れる人ほど裕福になっても更なる高みを目指しアドレナリンは全開で、リスクを取り続ける可能性があります。

成功には運の要素も強く、いつまでも成功し続ける保証はありません。

先ほど書いた起業10年後に生き残る企業は全体の1割という例に見られるように、一時的に成功してもしばらくすると破産というパターンの方が多いのでしょう。

 

人間の進化の過程を考えてみても、生き残ったのは常に動物に襲われる危険を敏感に感じ、油断することなく、不安を感じていたホモサピエンス達です。

 

この教訓は現代の投資にも同じことが当てはまり、投資で裕福になったとしても、慢心することなく倹約を続けられる人が裕福であり続けられます。

 

これは実は億万長者は普通の地域にひっそりと暮らしていることを明らかにした本「となりの億万長者」につながるものがあるのかもしれません。

 

本書でも以下のように述べられています。

裕福さを保つ方法は1つしかない。それは、倹約と心配性の組み合わせだ。

こう考えると、私たちの心の中にある漠然とした不安感はDNAを通して脈々と受け継がれてきた祖先からの贈り物かもしれませんね。

まとめ

普通の投資本当は少し違った「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」という観点から投資を考えた本でした。

 

本書では、目的のない貯蓄の価値として「人生を自分でコントロールしているという感覚。それが最大の価値。」と述べられています。

 

目的のない投資の先には「人生の自由な選択肢」という一握りの人しか味わえない幸福が待ち構えているのかもしれません。

目指す価値はありそうです。

 

じゃ。

 

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株には平均回帰という性質があるので、まわりの情報に右往左往しないほうがいいのではという話

今年に入ってから株が乱高下しています。

年初から特にハイテク株を中心とするグロース株が売り込まれ、グロース株の終焉などと言われたりして不安になったりしました。

理由としては

  • FRBがインフレを抑えるために金利を上げる
  • 金利が上がると借入を主体とするグロース株の利益が低下
  • グロース株の株価が下落

という流れです。

 

年初からの株価チャートを見てみます。

2022年1月〜6月チャート
銘柄 投資対象 変動率
VOO(緑) S&P500 -19.9%
VYM(青) バリュー株 -8.0%
QQQ(黄) グロース株 -28.8%

この結果をみるとグロース株が大きく下落する中、バリュー株は横ばいで相対的に見ると好成績となっています。

長らく我慢し続けたバリュー株投資家に軍配が上がった格好です。

 

そんな状況下では当然ながらグロース株に対してネガティブな情報が出回ります。

www.morningstar.co.jp

おそらくSNSなどでもバリュー株よりの意見が多くなっていたことでしょう。

こんな情報ばかり見ていると「バリュー株に投資した方がいいのかな?」なんて思ってしまいますね。

 

ところが最近になると

  • グロース株>バリュー株

の風潮となり、気がつけば「バリュー株崩壊」なんて記事が出てくるようになりました↓

www.bloomberg.co.jp

チャートを見てみましょう。

2022年6月〜8月チャート
銘柄 投資対象 変動率
VOO(緑) S&P500 13.6%
VYM(青) バリュー株 7.9%
QQQ(黄) グロース株 18.0%

グロース株復活ですw

ちなみに両方のチャートをみるとVOO(S&P500)がちょうど真ん中の成績というのが面白いところです。

バリューもグロースも含んだ投資対象がS&P500なので当然かもしれませんが。

 

話を元に戻します。

世の中の情報を見ていると、

  • 今はバリュー株に投資するのがいい
  • 来年からはグロース株がいい

などなどその時々でいろんな理論をこねくり回して、いろんな意見が出てきます。

 

そんな情報に合わせて投資の売買を繰り返すとどうなるでしょうか?

例えば年初からグロース株が下落する時にグロース株を手放してバリュー株に乗り換え、グロース株が上昇する時にバリュー株を手放してグロース株に乗り換える。

 

なんてことをしていると結局は売ってはいけない時(株価の底値)に株を売り、買ってはいけない時(株価の高値)で株を買うということになってしまいます。

 

こんなことを繰り返していると、せっかくの利益に売却による税金と手数料がかかり、いつまで経っても投資で利益がでません。

 

じゃあどうするのか?

大切なのは短期的な情報に左右されないことです。

 

株式には平均回帰という性質があります。

平均回帰というのは統計学で使われる言葉で、

  • ある事象が短期的に偏りがある結果でも長期的には平均値に近づいていく事象

と定義されています。

 

株式への投資を続けているとこの平均回帰という性質を身を持って体験することになります。

なのでグロース株の崩壊とかバリュー株崩壊という情報が出回っても、「どうせ元に戻るんでしょ」ぐらいの気持ちで傍観していれば良いと思います。

 

もし本当に自分の投資している対象が信じられなくなったなら別ですが。。

ただその場合も急激にポートフォリオをいじるのではなく、徐々に変えていくのが良いかと思います。

人間の考えなんてその時々でブレるのはよくあることなので。

 

ちなみに個人的には今は第四次産業革命が始まったばっかりで、グロース株を中心とするQQQがこれから大きく伸びていくと思っています。

余談ですがこれまでの産業革命は以下の通りらしいです。

2000年初頭はインターネットが普及し始めITバブルとなりました。

あの時はまだITで利益が上げられていたわけではなく、期待先行で株価が上昇しバブル化しました。

 

ところが今はGAFAMに見られるようにITをうまく使った企業が巨額の利益を上げています。

この流れはまだ始まったばかりで、これからも続いていくものと思っています。

 

なので私はQQQに投資しています。

なので少々グロース株が下がろうが、

「平均回帰があるんだし、しばらくすれば元の流れに戻るでしょ」

ぐらいの軽い気持ちで相場と向き合っています。

 

じゃ。

 

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Googleの追加容量にとうとう課金。個人目線と株主目線で考えてみる

私はGoogleのサービスを利用し始めてから、かれこれ20年ほど経ちました。

まずはGmailから使い始め、その後AndroidGoogleフォト、Googledriveなどいろんなサービスを使用しています。

 

Googleの便利なサービスをいろいろと利用しているものの、よく考えてみるとこれまでGoogleにお金を払ったことがなく、すべて無料で使い続けてきていました。

 

ところが2021年5月でGoogleの容量無制限サービスはなくなり、15GB以上は有料化されることとなりました。

 

なんとか無料で乗り切りたいと思っていましたが、とうとう先日容量オーバーとなり私もGoogleに課金する運びとなりました。

今回はそんなお話です。

Googleへの課金を個人目線で考えてみる

Googleフォトって便利ですよね。

いつから使い始めたのかわかりませんが、結構長い間使っています。

 

データがクラウドに保存されているので、スマホを変えてもデータを移す必要もなく、ログインすればすぐに使うことができます。

 

さらに家族での写真共有が簡単であったり、自動でアルバム編集をしてくれたり。

気がつけばどっぷりとつかっていました。

 

そんな中突然の有料化。

 

なんとか課金は避けようとGmailの不要メールや写真を整理して逃れていましたが、とうとうどうしようもなくなり、100GBプランへ課金することになりました。

 

100GBで毎月250円、サービスの質を考えると安いものです。

 

ところが、私はMicrosoftクラウドサービスも利用しています。

年間で12,984円。

これには1TBのOnedriveの他、Office全部(Word、ExcelPowerPoint・・・)がついてこの値段です。

 

これと比較するとGoogleの100GBで年間3000円というのは高い気がしますね。

Googleへの課金を株主目線で考えてみる

さて続いては株主目線でGoogleの課金を見てみましょう。

私はGoogleの個別株、VTI、QQQを通してGoogleへ投資しており、計算してみると約150万円強ぐらいの金額でした。

 

Googleのサービスを見てみましょう↓

100GBプランが一番割高なのがわかります。

無料で使える15GBプランは数年使っていると自然と使い切ってしまい、ゆくゆくは有料プランへと移行することが目に見えています。

 

便利で無料なので気軽に使い始め、気がつくとそのサービスから離れられなくなり容量オーバーで課金。

そして上記のプラン設定。

なかなか上手いビジネスモデルですね。

 

さぞかし儲けていることでしょう。

 

さてGoogleクラウド部門の売上と利益を見てみましょう。

  2020年 2021年 前年比
売上 1兆7,760億円 2兆6,120億円 47%

1ドル136円換算して表記しました。

驚異的な売上ですね。

2020年と比較して47%も成長しています。

 

続いては利益。

  2020年 2021年
利益 -7,625億円 -4,214億円

なんと赤字です。。

2020年と比較すると赤字幅は縮小しているものの、2022年四半期決算では赤字が拡大しています。

 

ちなみに、AmazonMicrosoftクラウド部門によって巨額の利益を上げていますが、Googleクラウド部門はまだ黒字になったことがありません。

 

しかしながら経営陣からはクラウドについてこんな前向きなメッセージが出ています↓

クラウドについては、引き続き強力な勢いと大きな市場機会を見ており、そしてこれはまだ変革の初期段階のように感じている。大小さまざまな顧客との対話が絶え間なく続いており、まさにその旅路に出発しようとしているところである。よって、この先には大きなチャンスがあると言える」

 

ということで、Googleクラウドの黒字化のために課金していきましょうか。。

 

じゃ。

 

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お金に好かれる行動3つ

ネットで「お金に好かれる・・・」というタイトルで、

例えば

  • 長財布を使う
  • お金を丁寧に扱う

などというものを見かけることがあります。

その中には有用なものがあったり、怪しいものがあったり。

 

これまでいろいろな本を読んだり経験したりすることで、私なりに「お金に好かれる行動というもの」がなんとなく分かってきました。

今回はそんなお話です。

お金に好かれる行動

今回紹介するお金に好かれる行動は以下の3つです。

  1. お金を管理する
  2. キャッシュフローを意識する
  3. お金は喜んで使う

1.お金を管理する

トップバッターは「お金を管理する」というものです。

まずは「お金を管理できていない状態」を見てみましょう。

【お金を管理できていない状態】

  • 収入より使っている金額の方が多い
  • 毎月いくら使っているか分からない
  • 資産の額を把握できていない

こんな感じでしょうか。

とにかく入ってくる金額と出ていく金額が把握できておらず、欲望のままお金を使い、いつまで経ってもお金が貯まらない状態です。

 

一方お金を管理できている状態を見てみます。

【お金が管理できている状態】

  • 収入の範囲内で毎月やりくりできている
  • 収入と支出を把握している
  • 余剰資金を投資にまわしている

毎月の収支を管理し、収入に合わせて欲望を適切に管理するといった感じです。

これなら毎月余剰資金が生まれ、確実に資産は積み上がっていきます。

 

「お金は世の中からの授かりもの」という考え方があります。

一時的に授かっているものなので、適切に管理し余剰分をさらに世の中の発展のために投資する。

そうすると、さらにその人にはお金が集まってくる。

そんなイメージです。

2.キャッシュフローを意識する

続いてはキャッシュフローを意識するというものです。

ストック(貯金額)ではなくキャッシュフロー(お金の流れ)の方です。

イメージとしては、一生懸命頑張り鉄壁のガードで貯金を増やしていくというより、自分の家計を流れていくお金の流れを太くするというものです。

 

キャッシュフローを太くするには、

  • 給与収入を増やす
  • 副業収入を増やす
  • 投資による収益を増やす

などが挙げられます。

先ほど書いたように「お金は世の中からの一時的な授かりもの」なので、お金を努力の結果積み上げ自分だけのものとして囲ってしまうのではなく、余剰資金は世の中のために笑顔で投資するのが良いかなと思います。

 

我が家の家計はある一定額を生活防衛資金として残した後は、全て投資に回しています。

すべてはキャッシュフローを太くするイメージで。

3.お金は喜んで使う

最後はお金の使い方です。

お金は人生を豊かにする道具なので、当然ながら貯金や投資ばっかりするのではなく、家族や自分のために使うことも重要です。

ただお金を使うとお金が減ってしまうので、どうしても「お金を使ってしまった・・・」というマイナスのイメージがつきものです。

 

そういったマイナスイメージを無くすために、

  • 美味しいものを食べれたことに対する対価
  • 心地良いサービスを受けられたことに対する対価
  • 良い物を得られたことに対する対価

としてお金を使えると、どうでしょうか。

お金が何かマイナスのイメージから金ピカに光る道具として輝きはじめるような感じがします。

 

金ピカの道具を使って買うのであれば、安いものを買ってすぐに廃棄するのではなく、ちゃんとしたものを買って長く使おうという気にもなってきます。

SDGs的にもその方がいいのでしょう。

 

買うものをちゃんと考えて買い、買った後はメンテナンスをしながら長く使う。

そうするといつも良いものを使っているのに、結果的にお金も節約できる。

そんないいサイクルが生まれます。

まとめ

お金に好かれる3つの行動をまとめてみました。

これらの行動を続けると初めは複利の効果のように効果が感じられなくても、徐々にその効果が現れ、気がつけば大きな結果となって返ってくるような気がしています。

 

特に自分の中を流れていくキャッシュフローを太くするというのは、以下の記事に書いているように数値化できて分かりやすいです。

kuwanyan.com

また、キャッシュフローを大きくするというのは、例えば仕事で得たノウハウも自分だけのものにするのではなく、他者と共有することでさらにその価値が大きくなる、というのにも共通する気がしますね。

 

じゃ。

 

資産運用についてHP風にまとめてます→くわにゃんの長期資産運用

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