円安が続いていますね。
この記事を書いている時点では1ドル147.7円となっています。
一時は151円まで行きましたが、為替介入が行われた模様で、少し下げています。
ただ構造的な問題が解消されない限り、円安の流れは止まらないでしょう。
さてそんな円安ですが、海外の株式に投資する投資家にとっては悪いことばかりではありません。
そうです、円安により評価額がモリモリになっている事件です。
今回はそんなモリモリの評価額を少しでも維持できる為替ヘッジについて書きたいと思います。
現状の株式相場
ここ1年で株式相場は大きく値下がりしています。
この図は米国株式に投資するVTIのチャートですが、インフレとFRBの急速な利上げに苦しむ中、ここ1年で約19%下落しています。
私はVTIに米国のETFにドルで投資しているので、上記のようにドルベースでのチャートをよくみています。
ただ円ベースでのチャートだとどうでしょう。
同じVTIですが円ベースで見るとここ1年で約+4%。
最近はこのブログでも下落下落と書いていましたが、投資信託に投資する人にとっては全然下落していなかったんですね。
すみません。
ただ円ベースのVTIチャートを見ると気付きづらいかも知れませんが、ドルベースで下がっているのに円ベースだと下がっていないのは、円安の効果があるからです。
実際ドル円はここ1年で30%ほど上昇しています。
なので今のVTIは円安によって見た目の評価額が増えているようなイメージです。
今の円安の要因は日米の金利差が大きいと言われていますが、この日米金利差がない場合は、やはり1ドル100円〜120円ぐらいが適正レートではないでしょうか。
となると、将来やはり今よりは円高方向に進むと見るのが妥当で、今のモリモリになっている評価額をなんとか維持したいと思うわけです。
とはいえ、長期の積立投資をしている以上、持っている株は売りたくないし「どうにかならんかな〜」と思っていました。
そこで思いついたのが、ドルを空売りして円安の利益を確保する為替ヘッジです。
為替ヘッジのやり方
為替ヘッジについて簡単に解説します。
上記の場合の1株あたりの利益は以下の通りです。
- ドルベースの利益=(120−100)×1株=20ドル
- 円ベースの利益=100ドル×150円-120ドル×100円=-3000円
ドルベースでは利益が出ていますが、円高に振れたため円ベースで見るとマイナスになっています。
続いて150円の時に100ドル分売って為替ヘッジした場合は以下の通り。
- 為替ヘッジ(150−100円)×100ドル=5000円
- 円ベースの利益=−3000円+5000円=+2000円
と、こんな感じで為替ヘッジしたことにより利益を確保できました。
見てわかるように株への投資ではドルを買って、通貨ではドルを売る反対売買をするのが為替ヘッジです。
このやり方はヘッジファンドがよく使うやり方です。
で、これをやるには以前やっていたFXが手軽に出来て最適です。
ということで、FX口座を再度開設しました。
以前使っていた外貨EXで再入場させていただきます。
ちなみにドルを売るということは、円を買うということです。
ドル円チャートの縦軸を反転して現状を見てみましょう。
いかに円が売られているかが分かりますね。
ドルをいつ売りましょうか
問題は「いつ売るねんっ!」っちゅう話です。
為替介入があり大きく下がったものの、日米の金利差が大きい限りまだまだドル高になりそうですね。
そこでいつも相場の全体感をつかむのに参考にしているイーグルフライでいい動画がありました。
動画の中で述べられているドル円の反転条件は以下の2つです。
まず日米金利差については以下のチャートが頭打ちになる時です。
予想としては来年あたりにFRBの利上げは一服すると言われています。
と貿易赤字が反転する時
この2つを注視しようとのことでした。
というわけで今年から来年ぐらいにかけて上記2点に注目しながら、1000万〜2000万円ぐらいのドル売りポジションをレバレッジ3倍以内で持とうかと思います。
でも現状でドルを売ると1万通貨あたり150円程度のスワップを支払う必要があります。
10万通貨を1年間売り続けると
- -150円×10×365日=-547,500円
とスワップだけでも結構なマイナスになります。
ので、売りポジを持つときは慎重に、1年以内の短期決戦に持ち込みたいと思います(絶対にレバ3倍以内)!
じゃ。
資産運用についてHP風にまとめてます→くわにゃんの長期資産運用