今回の記事ではつみたてNisaで扱っている投資信託を大きく7つの分類に分けて、それぞれの特徴を解説し、私が2年半投資した結果と比較します。
7つの分類は以下の通りです。
■7つの投資信託の特徴
全世界株式系
全世界株式系で選んだのは以下の投資信託で、信託報酬と純資産総額は以下の通りです。
銘柄 | 信託報酬 | 純資産総額 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.11% | 1596億円 |
全世界の株式時価総額に合わせて投資するため、現状の世界情勢をそのまま表しています。
現状だとアメリカの割合が多く、市場の半分以上を占めています。
このファンドに投資すると世界経済全体の発展の恩恵をそのまま受けることができます。
先進国株式系
先進国株式系で選んだのは以下の投資信託で信託報酬と純資産総額は以下の通りです。
銘柄 | 信託報酬 | 純資産総額 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.10% | 1986億円 |
先ほどの全世界株式から先進国だけを抜き出して投資する投資信託です。
先進国だけで構成するファンドですので新興国の発展の恩恵を受けることはできません。
しかし先進国株式だけに投資するといっても、全世界に占める先進国株式の時価総額は90%程度をしめています。
安定的に成長しやすい先進国の恩恵を受けたい方にはおすすめです。
新興国株式系
新興国株式系で選んだのは以下の投資信託で、信託報酬と純資産総額は以下の通りです。
銘柄 | 信託報酬 | 純資産総額 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.19% | 620億円 |
この投資信託は新興国に投資するもので、主要な投資対象国としては中国・韓国・台湾が上位3国です。
新興国は伸びしろが大きい分、落ち込む時も激しい傾向があります。
これは先進国からの投資引き上げの影響をもろに受けるためです。
2018年末は米国株を中心に大きく落ち込みましたが、その後は全世界株式と同じぐらいのパフォーマンスです。
これからの伸びしろに期待できるので、今後の利益ランキングのどれぐらいの位置に食い込んでくるのか興味深いですね。
米国株式
米国株式で選んだのは以下の投資信託で、信託報酬と純資産総額は以下の通りです。
銘柄 | 信託報酬 | 純資産総額 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.10% | 3960億円 |
このファンドは力強い成長を続ける米国株式には、世界でもトップレベルで急成長しているGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)も含まれています。
この投資信託のポートフォリオは米国株式に100%投資するものです。
これからも米国は世界の成長エンジンとなり続けることでしょう。
日本株式
日本株式で選んだのは以下の投資信託で、信託報酬と純資産総額は以下の通りです。
銘柄 | 信託報酬 | 純資産総額 |
たわらノーロード 日経225 | 0.19% | 411億円 |
この投資信託のポートフォリオは日本株式に100%投資するものです。
日本の株の特徴としては1990年のバブル以降失われた20年と言われるよう長期低迷を続けた後、アベノミクスの恩恵を受けてようやく持ち直してきたところです。
最近日本株式も調子がよくなってきています。
バランスファンド系
バランスファンド系で選んだのは以下の投資信託で、信託報酬と純資産総額は以下の通りです。
銘柄 | 信託報酬 | 純資産総額 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.15% | 902億円 |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は純資産総額が900億円以上もあるので人気があるのがわかります。
この投資信託のポートフォリオはこれまで紹介した株式のみに投資する投資信託とちがって債券も含む点です。
このポートフォリオは以下の8つに12.5%ずつ投資します。
債券が含まれことによって株式のみのポートフォリオに比べて値動きが小さくなるのが特徴です。
債券は利益確定商品であり、株式のパフォーマンスが悪いと相対的に利回りがよくなる債券が買われるという傾向があります。
ちなみに債券が買われると債券の価格は高くなり、利回りは低下します。
アクティブファンド
アクティブファンドで選んだのは以下の投資信託で、信託報酬と純資産総額は以下の通りです。
銘柄 | 信託報酬 | 純資産総額 |
ひふみプラス | 1.08% | 4550億円 |
ひふみプラスは人気が高く純資産総額は4500億円を超えます。
これまで解説したインデックスファンドの信託報酬が0.1%台のものが多かったのに対し、アクティブファンドは信託報酬が1.08%と高いのが特徴です。
ひふみプラスは84%が国内株式、14%が外国株式です。
アクティブファンドであるひふみプラスがインデックスファンドの成績を超え続けられるのか興味深いところです。
■7つの投資信託の成績比較
ここまで紹介した7つの投資信託に2018年12月から積立投資した場合の成績を比較した結果を掲載します。
全体的に利益になっており、傾向としては2020年3月はコロナ禍により大きく下がり、その後全ての投資信託の成績が持ち直しています。
成績が一番良いのは米国株式で、日本株式もここ最近は奮闘しています。
アクティブファンドのひふみプラスは途中まで成績が良かったのですが、ここ最近は少し落ちてきています。
■まとめ
7つの投資信託の特徴とその成績を比較しました。
傾向としては概ね右肩上がりで、債券を含むバランスファンドが一番控えめの成績で、一番いいのは米国株式という結果でした。
引き続き比較検証を続けていきたいと思います。