最近ネットを見ていると「親世代より豊かになれるのか?」という記事を見かけます。
意味合いとしては正規雇用より非正規雇用が増え、収入が減ってきていると言うもので、これは実は日本だけではなく、世界的にもこういった流れになっているようです。
今回は「親世代より豊かになれるのか?」を収入であったり、環境などの面から考えてみたいと思います。
■親世代の環境
私の親は現在ちょうど70歳で、働き始めたのは約50年前なので1970年ぐらいです。
1970年というとどーなんだろう?
さすがGoogle先生、トップにドンピシャのものが出てきました。
1970年から順調に右肩あがりです。
特に1985年から1990年のバブルが崩壊するまでは急上昇となっています。
このころはGDPの増加に合わせて、給料も当然ながら右肩上がりでした。
そして郵貯の定期預金は5%を超えていたと母親が昔言っていたのを記憶しています。
元本が保証されて5%て。
SNSがあれば大変な人気商品間違いなしです。
投資なんかしなくても一生懸命働いていれば、給料は右肩上がりに増え、貯まった金額は郵貯の定期預金でもしておけば、結構金銭的には余裕がありそうですね。
■現役世代の環境
では私たちの世代はどうでしょうか?
GDPについては先程掲載したグラフ通り1990年以降はほぼ横ばいといった感じです。
じゃあその間の日本人の平均給料はどうだったのか?
もう一度、優秀なGoogle先生に聞いてみましょう。
厚生労働省のデータが出てきました。
GDPは横ばいかちょっとプラスぐらいでしたが、給料の方はというとご覧の通り下がってます。
リーマンショックが悪さをしているのでしょうか?
とにかく平均給料は下がっています。
そして終身雇用や年功序列制度はほぼ崩壊し、退職金なんてもらえるかどうかも分かりません。
さらに少子高齢化が進むことで、年金の負担は大きくなる一方、これまた私たちはいつになったら年金がもらえるのか?
さらにさらに定年退職時期は60歳から65歳に引き上げられ、そのうち定年退職という言葉すらなくなってしまうのではないかと思ってしまいます。
さらにさらにさらに人生100年時代と言われ、老後2000万円問題とか・・・
もういっか。
我々が置かれている環境は、こんな感じでしょうか。
■投資があるではないか
では今の世の中はこれまで書いたような閉塞感ばかりでしょうか?
このブログをご覧の方なら分かるように、突破口は投資です。
労働者より投資家が有利なことはトマも申し上げております。
しかもトマは低成長率であるほど「投資家>労働者」の格差が広がると数式を使って述べています。
まさに今の日本の状況にピッタリです。
私が働き始めた時は今ほど投資環境が整っておらず、手数料が安くて優良な投資信託は数少ない状況でした。
しかし、最近は投資に関する本やネットの情報も良いものが多くなってきました。
さらに取引の手数料は安くなり、つみたてNisaやiDecoなどの国の制度が整い、信託報酬は0.1%以下と爆安のものまで出てきています。
これは親世代にはない恵まれた環境です。
しっかり働きコツコツ投資をすればアーリーリタイアも夢ではない世の中となってきています。
もらえる給料は親世代より少なくなっているかもしれませんが、トータルの資産はというと投資で親世代より豊かになれる可能性が十分にあります。
■どんどん豊かになる世の中
今の世の中はコンビニに行けば数百円も出せばおにぎりでも美味しいスイーツでもなんでも買えてしまう世の中です。
産業革命を経て極度の分業化が進んだことで、世の中は便利になったものの「当たり前のありがたさ」が見えづらくなってしまっています。
コンビニでおにぎりぐらいは親世代でも恩恵を受けていましたが、2021年はどうでしょうか?
ネットの普及によりなんでも家にいながら簡単に物が買え、ファストファッションの広がりによりおしゃれな服が安く買えます。
さらに右手にはスマホがあり、ネットで情報を簡単に得られ、サブスクによりCDを入れ替えることなく無限に音楽を聞くことも、アマプラで映画を見ることも、YouTubeで動画を楽しむこともできます。
まさにエンターテイメントの宝庫。
確実に生きていくのにかかるコストは減っています。
さらにこの先に目を向けると、テレワークの拡大、AIの普及、自動運転、5G、グリーンエネルギー、量子コンピュータなどなどワクワクするような技術が目白押しです。
世の中は確実によくなっている。
「FACT FULLNESS」にも書いてありますが、それが事実だと思います。
■閉塞感は今だけのものか?
閉塞感、閉塞感とよく言いますが、昔はなかったのでしょうか?
- 士農工商で厳しく分けられた世の中には閉塞感はなかったのか?
- 軍国主義に向かう世の中に閉塞感はなかったのか?
- 良い大学に進み、良い会社に入らないと浮かばれない世の中に閉塞感はなかったのか?
- 年功序列に従わなければならない世の中に閉塞感はなかったのか?
- したくない残業を青天井でしなければならない世の中に閉塞感はなかったのか?
どんな状況でも閉塞感に目を向ければ閉塞するし、世の中はよくなっていると思えば良くなっている。
どっちのメガネをかけて世の中を見渡すかで、見える世界は変わります。
私は自分の子供たちにはこう言いたい。
「あなたたちの未来も明るい」と。
じゃ。
私が資産運用についてまとめたHP→くわにゃんの長期資産運用