まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

人生を次のステップへ引き上げる「十分」という考え方

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数ヶ月前に読んだ「お金か人生か」という本に「十分」というキーワードがありました。

 

「十分」という言葉はありきたりな言葉ですが、この本を読んでからいろいろと自分のおかれている状況やこれまでの経験と照らし合わせて、いい言葉だなぁとじわじわと感じるようになりました。
 
今回の記事では「十分」というキーワードと「十分」を感じることで、そのさらに一段上へと引き上げてくれる考え方についてシェアしたいと思います。

■満足度曲線

「お金か人生か」の本の中では、収入が増え多くのお金を使うとどのように満足度が上がっていくのかを満足度曲線という形で描いてありました。

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満足度曲線(引用;「お金か人生か」より)

このグラフを見ると支出額が多くなるにつれて、満足度も大きくなっていくのが分かります。

面白いのは支出額と満足度が綺麗に比例するわけではなく、徐々に支出額に対して満足度の上がり方がゆるやかになっていくというところです。

 

この現象は私の実体験に照らし合わせてみても大体同じです。

例えば、高校生の頃はお小遣いをもらうと欲しいものが山ほどありました。

漫画を買ったり、服を買ったり、マクドへ行ったり、雑誌が欲しかったり。

ちょっとしたものを買うだけでも嬉しいので、お金があればあるほど幸せが右肩上がりに上がっていくと感じます。

 

そして社会人になって自分で給料を稼げるようになるとなんでも買えるようになり、ブランド物や美味しいものなどに自由にお金が使えて楽しいものの、だんだんその生活になれて、そのうちものを買っても満足度は徐々に下がっていくという感覚です。

 

これは一般的に言われる「年収が800万円ぐらいを超えたあたりから、幸福度はあまり変わらなくなる」という現象と同じです。

 

ではこのグラフに描かれている「十分」ポイントを超えるとどうなるのか。

先程のグラフの続きです。

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満足度曲線(引用;「お金か人生か」より)

その後は曲線は上がるどころか、だんだん下がってきています。

まぁ、「支出額が増えるほど満足度って下がるのか?」と言われると微妙ですが、「もっともっと」と見栄や快楽を求め続けて最終的には不幸になっているお金持ちや有名人を見ていると、そういう面もあるのかもしれません。

 

いずれにしても重要なのは、他人がどうあれ自分の中の「十分」ポイントを見つけると良いよというものです。

 

自分の「十分」ポイントがわかると、他人と比べたり、見栄や余分なもののためにお金を使うことがなくなります。

■自分にとっての「十分」ポイントは?

そこで自分にとっての「十分」ポイントにつて考えてみました。

まずは衣食住。

  • 衣;自分が欲しいと思うものはなんでも持っています。私服もスーツも靴もカバンも。そして断捨離も進み必要以上のものはなく「十分」に満たされています。
  •  食;普段は嫁さんの作ってくれるご飯で満足。共働きのため週末は結構外食をします。外食で特段高いものを食べるわけではありませんが、近所の美味しいハンバーグ屋さんやとんかつ屋、寿司屋、インドカレー屋などなど自分たちにとって美味しいお店はたくさん知っています。こちらも「十分」。
  • 住;35年ローンで買ったマンション。東向きで毎朝気持ちよく、家の前には畑があり、周りは静か。「十分」

その他、家族関係はすこぶる良好。生きるエネルギーになってます。

仕事も良好。プレッシャーはきついけど。

投資についてはこれ以上やることがなく、利益についても申し分なし。

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このように、よく考えると大体自分の周りには「十分」が溢れていました。

今までは投資をしてお金を儲けて、

「さてその後何に使おうか?」

などと考えていましたが、「十分」を知ってしまうと無理にお金を使う必要はなく、ただ「十分」を感じていれば幸せだということに気づきました。

 

そして「十分」を感じると無駄なものにお金を使うことがなくなり、余ったお金は投資にまわり、自然とFI(経済的な自立)達成へつながる道を歩んでいくことになります。

■「十分」を感じて一つ上のステップへ

ここで「お金か人生か」の本に書かれている「十分」という言葉について、引用します。

「十分とは」

満足度曲線の頂点で、私たちは十分に満たされます。生存のための十分な必需品。くつろぎや喜びのために十分な楽しいもの。そして少しばかりの贅沢品です。必要なものはすべて手に入れています。重荷になったり、悩みの種になったり、借金で買ったり、一度も使ったことがなかったり、支払いのために身を粉にして働く必要のある余分なものなどいりません。十分とは安らぎの場所です。信頼できる場所です。正直でいられ、内省できる場所です。お金があなたの人生にもたらすものに感謝し、十分に楽しみつつ、必要でないもの、欲しくないものには決してお金を使わない。自分にとって何が十分なのかが分かったとき、あなたの満足度曲線は方向を変え、上昇に向かいます。

これを読んだ時は、「えっ、上昇すんの?」って思いましたが、今はなんとなく分かるようになりました。

 

ここまでで書いた「十分」を感じると、やがてはFI(経済的な自立)を達成できます。

FIとはどんな状態か?ちょっと想像してみます。

 

FIとは経済的な自立を意味し、これまで積み上げてきた投資資産を切り崩すことなく、投資収益だけで生活ができる状態です。

 

FIを達成すると、仕事で生活費を稼ぐ必要はなくなります。

ということは、お金のことを考えず、自分の本当にしたいことだけをすればいいという状態です。

何か社会に還元したいと考えるのであれば、ボランティア的なことをしてもいいし、何か好きなことをたっぷり探求してもいいし、田舎でゆっくりと暮らしても良い。

それらをビジネスにつなげても良いし、つなげなくても良い。

そんな状態です。

 

なんだかワクワクしませんか?

これが一つ上のステップです。

 

なんとなく仕事は続けたいなぁと思ってますが、それが今の仕事に限定しなくてもいいということです。

将来どういう立場になっているかもわからないし、どういう考えになっているかも分かりませんが、とにかくFI達成に向けて進んでいきます。

そして日々の生活でちょっとずつ刺激を入れて、自分のしたいことが見つかればいいなぁなんて思ってます。

 

じゃ。

 

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