まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

自分の性格を知らないでFIREすると大変なことになりそうだと思った件

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昨年ぐらいからFIREという言葉が流行り、書店やネット上でもよく見られるようになりました。

 

今回の記事ではFIREとはどういうものなのか、簡単な解説と前回書いた個人の性格に関する記事を元に、自分の性格を知らないでFIREすると大変なことになりそうな件について書きたいと思います。

■FIREとはなんなのか?

FIREとは、Financial Independence、Retire Earlyの頭文字をとったものです。

基本的な考え方としては、若い時にがむしゃらに働き、節約に努めてお金を貯め、貯めたお金は投資することで経済的自立(Financial Independence)を達成し、早期リタイア(Retire Early)しようぜ!

ってものです。

 

従来からある遊んで暮らせるぐらい十分なお金を貯めて貯金を取り崩して生活するスタイルというよりは、投資の利益または配当金などから得られる収益で生活しましょう!という考えみたいです。

 

じゃあ「それを達成するには、いくら必要なの?」って疑問があるかと思いますが、それは4%ルールというのを元に考えれば解決します。

4%ルールというのは米国の大学の論文を根拠にしており、「生活費を投資元本の4%以内に抑えられれば、資産を減らすことなく暮らしていける可能性が90%(?うろ覚え)以上」というものです。

 

例えば毎月の生活費が20万円なら6000万円あればFIRE可能です。

  • 6000万円×4%÷12ヶ月=20万円

生活費20万円だと1人暮らしレベルです。

これぐらいだとFIREできる人もいそうですね。

 

4人家族だとこの倍の40万円ぐらい必要でしょうか。

そうなるとFIREに必要な金額は1億2000万円となり、だいぶ現実的な路線から外れてきました。

 

私はRetire Earlyするかは分かりませんが、Financial Independenceは達成したいと思っています。

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■自分の個性を知らないでFIREすると大変なことになる?

そんな大人気なFIREですが、みんながみんなFIREして本当に幸せなのかな?と個人的に感じています。

 

前回の記事では、個人というのは8つの個性を元に成り立っており、これらが複雑に重なり合って個人の個性ができているという話をしました。

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この本によると長い間農耕民族であった私たち日本人は基本的には「ムラ社会」で培ったパーソナリティを持っています。

 

ムラ社会」について本からちょっと引用します。

だが1万年ほど前に定住と農耕が始まると、ヒト(ホモ・サピエンス)の置かれた環境は劇的に変わった。農耕は日々の生活を循環的なものにして安定させる一方で、ムラ社会(共同体)から排除されると生き延びることができないから、他者とうまくやっていく能力(向社会性)を向上させただろう。「高い堅実性」は同じ作業をえんえんと繰り返す農業にも有用で、堅実性の低いパーソナリティは「移り気でちゃらんぽらん」と見なされ、農村共同体では邪魔者扱いされることになったはずだ。

※スピリチュアルズ「私の謎」より引用

ここにあるように日本人は「移り気でちゃらんぽらん」なパーソナリティよりも基本的には真面目で堅実性の高いパーソナリティを持つ人が多いかと思います。

 

そうなると真面目なパーソナリティを持つ日本人としては、FIREして自分だけのんびりと暮らそうとしてもどこか居心地が悪かったりするのではないか?と思ったりしてしまいます。

 

実際に私の周りをみていても定年を過ぎて十分お金があるのにそのまま仕事を継続する人が多かったり、テレビや本などで十分なお金を稼いだ起業家が引退した後すぐにまた仕事に戻ってくる話を聞いたりすることも多いです。

 

私も仕事が大変な時は「仕事やめられたらいいなぁ」と思うこともしばしばあります。

でもリアルに辞めることを想像すると

「で、あと60年なにすんの?」

って思ってしまいます。

 

自由気ままに旅行をしたりするのが好きだったり、田舎でのんびりと過ごすのが好きであれば、FIREというのは最高の選択肢だと思います。

 

しかし、何十年もFIREにあこがれ、日々の楽しみを我慢して節約に努め、20年後いざFIREしたけれども、なんだか幸せじゃない、こんなはずじゃなかった!!!

となってしまう人は最悪です。

人生は取り戻せないから。。

 

そうならないためにも、FIREを目指す前に、自分の個性を理解して、FIREに向いているのかを考える必要があると思います。

■まとめ

今巷で言われるFIREというのは、「社畜」という言葉にあるように、仕事はとにかく大変なもの、我慢するものという意識が強い中で、そこから「早く逃げ出そう」とうい意味で使われているように思います。

 

何かから逃げ出そうとしてFIREしたとしても、FIREが自分の性格に合っていなかったり、FIREした後のことを考えておかないと結局は不幸になることもあるかと思います。

 

一方「仕事の大変さから逃げるFIRE」ではなく「何か目的意識があってFIREする人」は成功する気がします。

例えばFIREするぐらい十分な資産が積み上がったので、今までやってこれなかったことに挑戦してみたいとか、収入は得られなくてもいいから好きなことに没頭したいとか。

 

いずれにしてもただ流行に流されるだけでなく、自分の頭でしっかりと考えることが大切ですね。

 

じゃ。

 

私が資産運用についてまとめたHP→くわにゃんの長期資産運用

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