まった〜り資産運用日記

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予想以上にすごいテスラ!自動車メーカートップの時価総額と今後の戦略

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先日ネットを見ているとポルシェの電動自動車であるタイカンの広告が飛び込んできました。

なんと値段は1200万円!

Google先生は、これを俺に買えということか?と思いつつ、前々から気になっていたEV専業のテスラってどうなんだろうという疑問がわいてきました。

 

今回の記事は、そんなテスラについて現状と描いている戦略について調べているうちに「すげぇな、テスラ!」と思った件について書きたいと思います。

■テスラVSポルシェ

イカンというのは2019年にポルシェが初めて市販したEVです。

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かっくいーね!

 

車には全然詳しくもなく、ポルシェなんて走っているところしか見たことがない私ですが、HPの情報で目についたところをテスラのエントリーモデルであるModel3と比較してみます。

項目 テスラModel3 ポルシェ タイカ
値段 717万円 1203万円
航続距離 567km 431km
最高速度 261km/h 230km/h
加速0−100km 3.3秒 5.4秒

ここに載せた情報では、素人目に見て全部テスラが上回っています。

 

ポルシェといえば世界販売台数トップを誇るVWフォルクスワーゲン)傘下のスポーツブランドです。

ポルシェは1930年に設立されたので、もうかれこれ90年以上も車造りを続け、高級スポーツカーブランドとしては、世界トップレベルです。

 

「そんなポルシェでさえ、テスラに勝てんのか。。。」と思ったのが正直な感想です。

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テスラのHPによると

すべてのTesla車両には、将来ほとんどの交通状況下で、平均的ドライバーよりも2倍以上安全なフル セルフドライビングを可能にするために必要なハードウェアがすでに搭載されています。

とのこと。

 

またスマホと同じような感覚でワイヤレスでソフトウェアをアップデートできます。

これによりオートパイロット(自動運転)はどんどん進化していくのだとか。

 

日本の車がようやくインターネットにつながり始めただけの状況を考えると、かなり先を行っている感がありますね。

■テスラの世界販売台数と時価総額

そんなテスラの世界販売台数を見てみます。

いろいろと調べてみましたが、2020年はデータがちょっとしか見つからなかったので、次の表は2019年のデータです。

順位 メーカー 販売台数
(万台)
1位 VW ドイツ 1097.5
2位 トヨタ自動車 日本 1074.2
3位 ルノー・日産・三菱自動車連合 仏・日本 1015.2
4位 GM アメリ 771.8
5位 現代自動車 韓国 719.3
20位 テスラ アメリ 36.8

2019年時点ではテスラは20位で36.8万台という結果です。

テスラの販売台数は、1位のVWと比べると1/30程度ですね。

 

しかし他の自動車メーカーが横ばいもしくは微減を続ける中、テスラはその後2020年は49.9万台、2021年1−6月は38.6万台と半年で2019年の販売台数を超え、驚異の勢いで成長しています。

 

んで、ちこっと前に話題となった時価総額を見てみます。

こちらについては執筆時点の最新データで、収益は2021年2Qのものです。

順位 メーカー 時価総額
(兆円)
収益
(兆円)
1位 テスラ アメリ 82.7 1.31
2位 トヨタ自動車 日本 32.7 7.94
3位 VW ドイツ 15.4 8.67
4位 BYD 中国 11.7 0.85
5位 ダイムラー ドイツ 9.8 5.60

世界販売台数10位以下のテスラでしたが、時価総額は自動車メーカートップに踊りでました。

 

なんなら2位〜5位の時価総額をまとめても、

テスラ(82.7兆円)>2位〜5位連合(69.6兆円)

という結果です。

 

すげーよなー。

数年前まで資金繰りが危うくて潰れるか潰れないかといったところまでいってたのに。

 

収益面でみても、2021年上半期の販売台数はトヨタの1/15なのに、収益は1/6程度まで迫ってきています。

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私のイメージとしては株価(上のグラフ)がバブル気味に上がって時価総額が急上昇しただけだと思ってましたが、ちゃんと利益もついてきている感じです。

 

ただ現在のPERは397倍で、S&P500の平均PERと比べると10倍以上になっているので割高感はあります。

でもテスラは急成長企業なので利益の増加に合わせてPERも徐々に下がってくるでしょう。

■テスラの今後の戦略

テスラが今後考えている戦略にはロボタクシー構想というものがあります。

ロボタクシー構想は、自動運転を搭載したテスラ車がオーナーが使用しない時間帯に「ロボタクシー」として利用できるというものです。

 

こんなの出来たらこぞってテスラの車を買うんじゃないかと思っちゃいますね。

だって勝手にタクシーとして収益を上げてくれるなら、テスラの車を買うことは不動産投資と同じような感じになるんじゃないかと。

 

さらにロボタクシーだらけの世の中になると、タクシーやバスなどで移動するのにかかる費用は格段に下がるでしょう。

MaaS(サービスとしての自動車)社会の出来上がりです。

 

世の中のシステム的にも技術的にも自動運転が可能になった瞬間に、自動運転出来ない車は売れなくなるでしょう。

 

MaaS社会では車を所有する価値なんてなくなり、ソフトウェアが重要な世の中になります。

意外と早くこのような世の中になりそうですね。

■インデックスファンドでテスラへ投資する

そんなテスラですが、VTIやVTに投資している方であれば知らず知らずのうちにテスラへ投資しています。

 

私はVTIとQQQに投資しているので、大体30万円ぐらい投資していることになっていました。

 

VTIの内訳をここ3年ぐらいみてみますが、2018年時点ではテスラは10位圏外でした。

でも今は6位に食い込んでいます。

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この先のTOP5は、GAFAMとなるためこのTOP5に食い込むのは難しそうですね。

 

ただ、いち自動車メーカーがここまでくるのは本当にすごいと思うし、もはやただの自動車メーカーではないのでしょうね。

 

実際テスラは自動車の売上だけでなく、ソフトウェアの売上も多いようです。

産業構造そのものを変えてしまうIXという状態になっているのかもしれませんね。

■まとめ

テスラについてポルシェと比較しいろいろと調べていく中で思った点をまとめました。

昔は大きい企業が小さい企業を駆逐していく「Big eat Small」の世の中と言われていました。

でも今は動きの早い企業が変化についていけない遅い企業を食ってしまう「Fast eat Slow」だと言われています。

 

テスラを見ているとまさにその通りだと思います。

常に変化していく世の中を考えると、時価総額に合わせて投資比率を変化させてくれるインデックスは有利だと改めて思いました。

 

じゃ。

 

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