まった〜り資産運用日記

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GAFAMの2021年7-9月決算を振り返る。今回もクラウド事業が好調!

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先週から米国企業の決算が徐々に発表され、堅調な業績が好感されてS&P500やナスダックは再び最高値を更新しました。

 

そしてS&P500の構成銘柄のうち23%以上も占めているGAFAM(GoogleAmazonFacebookAppleMicrosoft)の決算が今週でそろいました。

 

NetflixやTeslaの好調な決算が続き、GAFAMについても好決算が期待される中、どのような結果だったのかそれぞれ確認したいと思います。

GAFAMの2021年7−9月決算内容

Google

Googleの2021年7〜9月期の決算結果は以下の通りでした。

  2020年7-9 2021年7-9 増減
売上高 461億ドル 651億ドル 41%
利益 112億ドル 189億ドル 41%

売上、利益ともに41%増で、両方ともアナリスト予想を超えてきて株価は最高値を更新しました。

内容としては主力の広告事業が引き続き好調なのと、AmazonMicrosoftクラウドに出遅れていたクラウド事業が45%増となりました。

 

クラウド事業はまだまだ赤字が続いていますが、前年に比べると赤字額が半減したそうで、そろそろ黒字化するかもしれませんね。

 

それにしてもこれほど時価総額が大きな企業が1年前に比べて40%以上も利益が伸びるってのはすごいですね。

Amazon

Amazonの2021年7〜9月期の決算結果は以下の通りでした。

  2020年7-9 2021年7-9 増減
売上高 963億ドル 1108億ドル 15%
利益 63億ドル 31.5億ドル -50%

売上についてはクラウド事業であるAWSが39%増となったものの、ネット通販が3%しか伸びず、15%増といったところでした。

利益については昨年と比べると半減。

 

売上、利益ともにアナリスト予想に届かず、株価も下落しました。

4Q決算でもさえない結果予想となっており、今年は厳しい戦いとなってますね。

クラウドは好調なんですが。

Facebook

Facebookの2021年7〜9月期の決算結果は以下の通りでした。

  2020年7-9 2021年7-9 増減
売上高 218億ドル 290億ドル 33%
利益 79億ドル 92億ドル 17%

決算内容としてはまずまずでした。

ただFacebookはユーザーの動向から適切な広告を出してこれまで利益を上げていましたが、iphoneのiOS14.5の仕様変更で、それに制限がかかったことで業績予想を大きく下げてきております。

 

また「ユーザーの安全よりも企業利益を優先している」との内部告発から、いろんなところでバッシングを受けています。

 

そんな中出てきたのが「社名を変えちゃいましょうキャンペーン」です(いや、公式発表されました)。

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名前は「Meta(メタ)」。

これはVRやMRで実現する新しいインターネットの姿である「メタバース」からきているようです。

メタバースは次世代のインターネットであり、VRなどを使って仮想空間上で遊んだり交流ができたりするようになるようです。

 

うーん、壮大。

 

Facebookとしては今回大ダメージをくらったようにAppleGoogleに収益のキモを握られていることに危機感を感じており、メタ構想ではこの辺をなんとかするんだとか。

 

Facebookについては、個人的に今後どうなるんだろう?とGAFAMの中で唯一不安に思っていただけに、今回の発表は良いですね。

まずはメタ事業に1兆1000億円を投資し、さらに増やしていくんだと。

これについては期待が持てそうですね。

Apple

Appleの2021年7〜9月期の決算結果は以下の通りでした。

  2020年7-9 2021年7-9 増減
売上高 647億ドル 834億ドル 29%
利益 126億ドル 205億ドル 63%

7−9月期としてはサービス事業とMacの売上で過去最高を更新しました。

でもアナリスト予想には届いておらず、決算発表後は失望売りとなりました。

 

十分な業績だとは思うんですが。。

 

Appleは最近自社製チップの「M1」シリーズが好調ですね。

Intelも何とかMacの需要を取り戻したいところですが、M1チップは高性能でなかなか難しいようです。

 

Appleで気がかりなのは半導体不足による供給制限がかかっていることです。

GAFAMの中ではAppleが一番供給制限による機会損失が大きいですね。

主力とするのがiphoneipadなどの製品なので。

この流れは次期にも続くようで、結構な痛手となっています。

Microsoft

最後にMicrosoftの2021年7〜9月期の決算結果は以下の通りでした。

  2020年7-9 2021年7-9 増減
売上高 372億ドル 453億ドル 22%
利益 139億ドル 205億ドル 47%

売上高、利益ともに絶好調。

GoogleAmazonと同様にクラウド事業が好調でAzureの伸びが50%増とのこと。

この流れを受けて株価は上昇し、時価総額No1がAppleからMicrosoftに変わりました。

 

クラウド化に大きく舵を切ったサティア・ナデラCEOは流石ですね。

MicrosoftAppleと同様に供給制限の影響を受けているものの、アプリやソフトの売り上げが大きいことからAppleに比べれば限定的でした。

 

この好調な流れは今後も続く予想が出ています。

GAFAMの株価

最後に決算の流れを受けて直近一年の株価がどのように動いているのかを確認してみます。

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GoogleMicrosoftが年間で60%以上上昇し、好調です。

FacebookiOS仕様変更によるダメージが大きく最近は下落傾向、Amazonは横ばいといった感じです。

 

GAFAMの今後の動向がS&P500やVTIなどのインデックスにも大きく影響してくるので、引き続き追っかけをやっていきます。

 

じゃ。

 

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