まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

現在の世界的な脱炭素社会(カーボンニュートラル)の流れを知る。その1ー産業革命で起きたこと

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2020年代になって世界的にSDGsやらカーボンニュートラルの流れが加速してきた感がありますね。

特にアメリカの大統領がトランプ氏からバイデン大統領に変わってから一気に流れが変わってきました。

今回の記事から数回にわたって現在起きているカーボンニュートラルの流れをまとめたいと思います。

産業革命で起きたこと

産業革命というのはご存知の通り18世紀半ばから19世紀(1750年〜1800年)ぐらいにかけてイギリスで起きた一連の産業の変革のことを言います。

 

これは蒸気機関の発明によって始まりました。

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蒸気機関Weblioより引用

蒸気機関というのは上図のように石炭で水を温めて蒸気を作り、その蒸気の力でピストンを動かして機械的な動力に変えるものです。

要は石炭などの資源を動力というエネルギーに変えることで、人に代わって機械が仕事をしてくれるようになるというものです。

 

蒸気機関がどれぐらいの力があるのかざっくりイメージを持つために調べてみました。

GoogleによるとSLは約1290馬力という情報があったので、SL1台で馬1290頭分の力があるということです。

1馬力=馬1頭分の力というほど単純ではないにせよイメージとしてはこんな感じ。

 

つまりそれまで農耕や荷物の移動を人や動物、風などの力を使って行っていたものを蒸気機関などの機械が代わって行ってくれるようになったということです。

 

これが↓

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これに代わったということ↓

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上図のようにこれだけ多くの人を運ぶのに昔であれば多くの馬車(1290頭)が必要だったものが、機関士?がえっさほいさと石炭を放り込むだけで動かせるようになりました。

 

そうなるとそれまで世の中のほとんどの労働力を農業に費やしていたものが、機械に取って代わられることによって必要がなくなりました。

これによって農業中心の世の中から工業化という流れに世の中は一気に変わって行きました。

 

これがざっくり産業革命です。

産業革命によって変わったこと

続いて産業革命によって具体的に世の中がどのように変わったのか大きく2つ解説します。

  1. 科学技術が飛躍的に上昇
  2. 大量生産・大量消費社会

1.科学技術が飛躍的に上昇

先程書いたようにそれまで人や動物を使って行っていた農作業は、機械に取って代えられたことにより、生産能力が大幅に向上しました。

 

それまで世の中の人たちがやっと食っていける分しか生産できなかったものが、大量に生産できることで、人口は爆発的に増えて行きました。

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人口の推移※Worldometerより引用に赤丸追記

赤丸の箇所が産業革命が起きたあたりです。

産業革命を起点に人口が爆発的に増えているのがわかります。

 

労働が機械に代わり、さらに人口が増えることで教育機会も増えて行きました。

ちなみに工場を運営する資本家が必要なのは、毎朝定時に工場に出勤し、決められた作業をこなす労働者で、その時の教育システムというものが今の日本の教育にも残っています。

 

話がそれましたが、教育によって農業以外の仕事につける人も多くなり、科学技術も飛躍的に向上しました。

産業革命後の科学技術の発展は素晴らしいですね。

今や人は宇宙にまで出て行き、インターネットで買い物を行や動画などのコンテンツを楽しみ、AIが人間の能力を超えようとしています。

100年前では考えられなかった世の中になるまで発展しました。

2.大量生産・大量消費社会

産業革命によって変わったことのもう一つは、大量生産・大量消費社会になったということです。

それまで人の手によって作られていたものが、機械で簡単に作れるようになりました。

 

例えば傘も食器も服も全て職人によって作られていたものが、工場で作られるようになりました。

そして大量生産できることで製品価格も飛躍的に安くなり、大量消費される社会へと変わって行きました。

 

資本家は大量に作って売れば売るほど利益が上がるので、労働者に無駄でも消費させるように仕向けました。

産業革命の頃ではなく最近の話ですが、例え話として1970年代に提唱されたとされる電通戦略10訓を紹介します。

  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄遣いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱を作り出せ

これは一企業の例ですが、資本家の本音としてはこのようなものだと思います。

そうでもしないと資本主義社会では生き残れません。

 

良いか悪いかは別にして、とにかく産業革命によって大量生産・大量消費社会へと変わり、資本家と工場労働者という新たな構図が出来上がりました。

まとめ

産業革命によって生産能力が飛躍的に伸び、人々の生活は豊かになった反面、都市部では工業化が進み、労働者を社畜と呼ぶようになり、はたして本当に幸せになったのか?

と疑問に思うこともあるかと思います。

 

ただ産業革命により便利になり、さらに人々の生活、職業の自由は広がったのは事実ですね。

 

次回は石炭から石油へのエネルギー革命について書こうかと。

 

じゃ。

 

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