まった〜り資産運用日記

資産運用で日々学んだことや気づいたことなどを発信します

【DIE WITH ZERO】節約ばかりしてないで、もっと人生を楽しもうという本です。

f:id:kuwanyan:20220305073511p:plain

またまた面白い本を読みました。

タイトルは【DIE WITH ZERO】で日本語だと「ゼロで死ね。」。

何が「ゼロ」かというと「お金がゼロ」です。

 

要するに「貯金ばかりして人生を無駄にするな」ということです。

  • 節約!節約!
  • 貯金!貯金!
  • 投資!投資!

という昨今世の中に蔓延している風潮とは真逆の内容です。

私も「節約・貯金・投資派」なので、この本はツッコミどころも多かったものの、視点が全く違うので読んでいて良い刺激になりました。

 

では読書感想文、行ってみましょう。

あらすじ

【DIE WITH ZERO】は、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始まります。

アリは夏の間もせっせと働き、冬を乗り越えることができた一方、キリギリスは夏に遊んで暮らしたため、冬を生き延びられなかったというもの。

 

で、

 

アリはいつ遊ぶことができるのだろう?

 

というのがこの本のテーマです。

 

アリ、、、

 

俺か??

 

と思った次第です。

特にお金を貯めて何かをしたいという目的があるわけではなく、なんとなく将来の不安のためにあくせく働く。

この姿、アリです。

まぁアリでもいいという考えもありますが。

 

で、この本を読んで心に残った点を2点挙げます。

  1. 人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
  2. 「富」の最大化から「人生」の最大化へ

それぞれ自分の人生体験と照らし合わせて紹介します。

1.人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」

1つ目の「人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」」というのは、仕事もせずに出来るだけ遊んで暮らそうという意味ではありません。

これは、現代社会の勤勉に働き、喜びを先送りすることを美徳とする、アリ的な生き方の価値が持ち上げられ過ぎていることに対する警鐘です。

 

特に本書では、一時的な喜びをもたらす「モノ」にお金を使うのではなく、「経験」にお金を使うことをすすめています。

なぜなら「経験」は思い出となり、人生を豊かにしてくれるから。

 

例えば私は家族で数年前に沖縄に旅行に行きましたが、その時の記憶は今でも楽しい思い出として色濃く残っています。

f:id:kuwanyan:20220305082324j:plain

この本ではこういった「思い出」が人生を豊かにしてくれることを「思い出の配当」と名づけています。

なかなか良いネーミングですね。

 

配当なので人生の早い時期の良い経験は、その後の人生において長い間「思い出の配当」として人生を彩りあるものにしてくれます。

 

また私の場合、モノも「思い出の配当」としての効果があると考えています。

例えば毎日使う服、時計、靴、鞄、財布などなどちょっと良いものを使うとどうでしょうか?

 

どうでも良いようなものでなく、自分が気に入っていて、ちょっと良いものを使っていると、なんとなく心地いい感じがしませんか?

 

これらのモノも人生における「思い出」づくりに一役かっていると私は思います。

f:id:kuwanyan:20220305084108j:plain

また、お金の価値は加齢とともに低下するという性質があります。

20代は欲しいものや、やりたいことがいっぱいでお金はいくらあっても足りないぐらいでした。

今は自分にお金を使いたいという欲望は段々減ってきて、家族や子供たちと旅行したりすることにウェイトが移ってきています。

さらに年をとるとどうでしょうか?

 

私の親を見る限り、特に欲しいものも無いようで、もうお金は要らなさそうです。

お金を使わなくてもなんとなく幸せそうに見えます。

 

多分あの年になると健康とか夫婦のつながりなどが幸せを感じるもとになるんでしょうね。

2.「富」の最大化から「人生」の最大化へ

2つ目は「「富」の最大化から「人生」の最大化へ」という点です。

 

以下の記事に書いたように、考え方や感じ方は人それぞれ全く異なります。

www.kuwanyanblog.com

なので、人生において楽しいことを優先するのが好きな人がいたり、貯金をして安心することを最優先に考える人がいたり、それはいろいろです。

 

ただ本書が指摘するよう何も考えず我慢して仕事を続け、必要以上に人生を悲観し、必要以上に無駄なお金を貯めるというのは、人生無駄にしている感じがあります。

 

なので「人生」の最大化という考え方をベースに持っていることは大切だと思いました。

 

ここまで紹介した本書の言いたいことをまとめると、

「思い出配当」の効果が高い若いうちから(適切なタイミングで)経験にしっかりとお金を使い、人生を最大限すばらしいものにしていこう。

というものです。

素晴らしいですね。

まとめ

「DIE WITH ZERO」の読書感想文をまとめました。

ガチガチの「節約・貯金・投資派」の私にとってはいい刺激になりました。

 

また、この本では仕事というのはアリ的なのであえてネガティブに捉えている感がありそうですが、私にとってはサラリーマンとしての仕事も「思い出の配当」に一役かっている面もあります。

 

大変だった仕事の思い出にも大変さを分かち合った仲間がいたり、大変だった経験がその後の人生にプラスに働いたり、いい面もたくさんあります。

 

まぁこの辺も「人生」の最大化という視点で自分なりに選べばいいのでしょうね。

幸せは人それぞれだから。

 

じゃ。

 

資産運用についてHP風にまとめてます→くわにゃんの長期資産運用

kuwanyan.com