コロナによる資金ジャブジャブ政策やロシアのウクライナ侵攻によりインフレが加速しています。
特に小麦や原油の価格が暴騰していますね。
さて小麦や原油に投資することができることはご存じですか?
実はETFというものを使えば株や投資信託と同じように簡単に取引することが出来ます。
私もかつて小麦や原油のETFに投資して利益を上げようと試みました。
今回はそんなお話です。
小麦や原油などの商品ETFの特徴
私が考える小麦や原油などの商品ETFの特徴としては、以下の2点です。
- 大きなトレンドを作りやすい
- 価格がゼロになることはない
商品の価格なので株式会社なんかと違って決算によるサプライズや突然倒産するということが無く、価格が緩やかに変動するため、比較的ゆったりと投資することが求められます。
上記2点をもとにゆったりと取引すれば私の理論上では簡単に利益になるはずでした。
実際に買った価格としては以下の通りでした。
買い時期 | 数量 | 買値 | |
小麦ETF | 2018/5/7 | 10,000 | 103 |
原油ETF | 2020/4/20 | 555 | 897 |
買いを判断した時の小麦チャートはこんな感じ↓
小麦についてはリーマンショック後の資金ジャブジャブ政策によりそろそろインフレが意識され始めた頃でした。
なんとなくチャートを見ると底を打っているように見え、長期で持つと簡単に利益になるだろうと思い購入しました。
原油についてはまさにコロナショックの際に米国の原油在庫がいっぱいになり、暴落したポイントでした。
どう考えても原油価格なんてゼロにならんし、絶対しばらくしたら上昇すんだろ!って感じ。
その後原油価格はマイナスになりましたが。。。
そんな感じで小麦と原油ETFへの長期投資へと踏み切ったわけです。
簡単に利益になりそうですね。
で、その結果
さてさて、その後小麦と原油ETFを持ち続けた結果どうなったのか見てみましょう。
直近ピーク価格での利益をまとめるとこんな感じ。
数量 | 買値 | 売値 | 利益 | |
小麦ETF | 10,000 | 103 | 205 | 102万円 |
原油ETF | 555 | 897 | 2,950 | 114万円 |
合計 | 216万円 |
2つの銘柄で200万円以上の利益。
なかなかです。
投資を始める前はこんな感じになることを妄想しながら投資を始めました。
さて、正直に私の利益を申し上げると、ほぼ0で売却が完了しています。
結局持ち堪えられず、買値に戻ったあたりでよくある「やれやれ売り」をして終わりました。
「やれやれ売り」をした理由は、商品ETFの特徴である「減価」にあります。
商品ETFは先物取引を投資対象としている関係上、持てば持つほど徐々に価格が下がっていくという特徴があります。
というか、「減価」については投資した後に知りました。
「減価」を知ってしまうと
- 出来るだけ早く売ってしまった方がいんじゃないか
という考えが沸々と湧き起こり、売り場を探すようになり、「やれやれ売り」へとつながりました。
なので利益はゼロ、得たのは投資経験というプライスレスな体験でした。
まとめ
商品ETFに投資したものを持ち続けていたなら、という妄想をしてみました。
減価という商品の特性上、長期投資ではなく短期投資に向くということも身を持って知らされました。
後からチャートを見ると簡単に利益になりそうなんですけどね。
また仮に今持ち続けていても、ここまで上がる前に売っていたと思います。
損切りするのも難しいけど、利確するのも難しいのが投資ですね。
じゃ。
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