GAFAM(Google、Apple、Meta旧Facebook、Amazon、Microsoft)の決算が発表されました。
これまでは株価が弱含む中でもGAFAMの好決算が発表されると急騰するというのが通例でした。
しかし今回の決算を見るとGAFAMの中でも業績はまちまち。
そんな状況の中、このままグロース株に投資し続けてもいいのか考えてみます。
GAFAMの決算内容
2022年3月期のGAFAMの決算内容は以下の通りでした。
売上 | 最終利益 | |
68,011(+23%) | 16,436(-8.3%) | |
Apple | 97,278(+8.6%) | 25,010(+5.8%) |
27,908(+6.6%) | 7,465(-21.4%) | |
Amazon | 116,444(+7.3%) | -3,844(赤転) |
Microsoft | 49,360(+18.4%) | 16,728(+8.2%) |
単位は百万米ドル、()内は前年同期比です。
赤字のところが前年同期比でよくなかった項目です。
それぞれの決算内容を簡単に解説します。
【Google】
インターネット広告は好調、Youtubeとクラウド事業の伸びが鈍化、投資関連損失の影響により最終利益は前年同期割れといったところ。
とはいえ4半期で約2兆円も利益もあげています。
【Apple】
iPhoneの販売が好調で1株あたりの純利益も市場予想を上回り好調な決算内容でした。
【Facebook】
前年からプライバシー保護規制などにより苦境に立たされていたFacebookは前期に引き続きマイナス成長。
ただSNS利用者は増えたり、1株あたりの純利益が増加したりとプラス材料も見え始めました。
PERも15倍以下まで下がってきましたので、そろそろ反転していい水準に見えます。
【Amazon】
人件費・配送費のコスト増とEVメーカーへの投資により7年ぶりに赤字転落。
Azureを含むクラウドサービスは絶好調で46%増、1株あたりの純利益も市場予測を超え好調な決算内容でした。
まとめると、
といった感じ。
今年に入ってからの株価を見るとその影響が出ています。
GOOG(緑)AAPL(青)FB(黄)AMZN(黒)MSFT(赤)です。
今年に入ってから市場全体が下がっているので全体的に下落基調ではありますが、成績の良い順番としては、
Apple>Microsoft>Google>Amazon>Facebook
となっており、大体決算内容に連動しているのが分かります。
このままグロース株に投資して良いものか?
GAFAMは急成長が見込まれるグロース株と言われる筆頭です。
これらが軟調であれば、グロース株に投資するQQQも同じなはずです。
QQQ(緑)とS&P500(青)を比較してみます。
グロース株に投資するQQQの方がS&P500よりも売り込まれているのが分かります。
こんな状況でも好調を維持しているETFもあります。
先ほどのチャートに高配当株に投資するHDVを追加してみます。
QQQ(緑)、S&P500(青)、HDV(黄)です。
高配当株に投資するHDVだけは好調を維持しています。
ここ数年間の株価としては、
- グロース株>S&P500>高配当株
という流れでしたが、今年に入ってからは、
- 高配当株>S&P500>グロース株
と反転しています。
じゃあ、高配当株に投資すれば良いじゃんってなりませんか?
しかし、その時々の好調に見えるものに目移りしながら投資をしていると、結果的に高いものに投資していることになってしまいます。
高配当株に投資するなら、グロース株が好調で高配当株なんて見向きもされず低調な時に投資すべきでした。
ということはグロース株に投資するのは、低調な今です。
といっても相場を見ながら投資金額を変えるわけではなく、じっくり定額の積立投資を続けるだけです。
これならドルコスト平均法の効果により、株価が安くなった時には自動的にたくさん買い付けてくれます。
なのでグロース株(QQQ)への投資は引き続き継続していきますよ。
じゃ。
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