急速な円安が進み1ドル140円突破が見えてきました。
その影響もあってかAppleは値上げを発表、
- iPhone13 Pro Max;16万5528円→19万7230円
と3万円も値上げとなりました。
次のiPhoneでは20万円超の噂も。。
世界的な供給不足、海外の賃金上昇によるインフレなどが重なり日本でも前年比2%程度のインフレとなっています。
そもそも海外は急激に進むインフレを抑制するため金利を上げている中、日本はマイナス金利を維持している関係で、金利差からさらなる円安圧力が続いている状況です。
ここまでインフレ、円安が進んでくると市場が望むように日銀の政策金利も上昇に転じる可能性も見えてきました。
政策金利が上昇すると個人の家計として気になるのはダイレクトに影響がある住宅ローンではないでしょうか?
住宅ローンは長い間超低金利が続いていたことから約70%の人たちが変動金利で借りていると言われています。
私もマンションを10年ほど前に購入し、頭金無しの35年フルローンで借りています。
まだまだ超低金利が続くと思っていましたが、さすがにそろそろ動きそうな気配が出てきましたね。
住宅ローンには固定金利と変動金利があり、ここで両者を簡単にまとめます。
【固定金利】
10年国債利回りの長期金利に連動。基本的には日銀はコントロールしない。金利上昇のリスクを受けづらい。リスクを受けない分、金利は変動金利より高く設定されている。
【変動金利】
日銀が決定する政策金利である短期金利に連動。金利上昇の影響のリスクをもろに受ける。金利は固定金利より低く設定されている。
これを見ると赤色の変動金利は一定ですが、青色の固定金利は上昇を始めました。
変動金利が近々に上昇するとは考えづらいですが、このままず〜っとゼロ金利を続けるとも思えません。
ならば、せめて心の準備だけはしておきたいところ。
もし金利が上昇し利払いが許容できる範囲を超えるようであれば、繰上げ返済も考えたいところです。
我が家の住宅ローンの残債をざっくり3000万円、返済残り30年として金利が1%、2%、3%と上昇した場合を考えてみます。
金利0.5%が変動金利の現状として、それぞれの金利(1%〜3%)でどれぐらい利払いが増えるのか計算してみました↓(単位;万円)
金利 | 0.5% | 1% | 2% | 3% |
支払い総額 | 3,231 | 3,474 | 3,992 | 4,553 |
金利0.5%との支払い差 | 243 | 761 | 1,322 |
これを見ると1%の金利であれば30年で240万円利払いが増えるだけなので、大したことありませんね。
1%程度だと繰上げ返済せずに、投資に資金を回していた方がよさそうです。
ただ2%以上となるとそこそこ利払い金額も大きくなってくるので、繰上げ返済も考えた方がいいかもしれません。
3%だと1000万円以上も利払いが多くなるという結果でした。
とは言え2016年以降日本の政策金利は−0.1%とマイナス金利です↓
ゼロ金利を導入した2013年以降、もう10年近くも0%以下の金利が続いています。
仮に金利を上昇するにしても米国のように一気に0.5%上昇なんてことは無く、数年かけて徐々に上昇といった感じでしょう。
米国と違ってほとんど賃金も上昇していない日本の状況を考えるとそれが現実的です。
また日本は今後人口が減少するため、需要減によるデフレ圧力がかかるという構造的な問題もあります。
そのためインフレとはなりにくい状況が今後も予測され、なかなか1%以上の利上げというのも考えにくいのが現状です。
時に「変動金利が急上昇しローン破綻など」の記事を目にすることがありますが、今後の状況と自身の負債の状況を確認しておくと、そう不安になることでもないかなと思っています。
個人的には、現実的な対処として「変動金利が1%以上になったら繰上げ返済を考える」という戦略を描けばいいかなと。
私には変動金利は上昇しないという以下の記事が現実的な気がしています。
じゃ。
資産運用についてHP風にまとめてます→くわにゃんの長期資産運用