投資資産というのは、ざっくり以下の式によって積み上がっていきます。
- 資産=(収入ー支出)×利益率×投資期間
投資によって資産を増やすためには「複利の効果」が欠かせません。
上記の式で言うと、複利の効果に該当するのは「投資期間」です。
つまりは長期投資をしましょうということです。
日本の投資環境(海外株式に低コストで投資ができる状況)はここ10年余りでようやく整ってきたという状況のため、まだまだ長期投資で成功しているという例が周りには少ないのが実情です。
実際積み立て投資を始めても5年以内に辞めてしまう人が多いというデータもあります。
今回は長期投資を行うに当たり、立ちはだかる壁と実践するに当たり大切なことを書きたいと思います。
長期投資を実践するのは難しい?
長期で投資をすると利益になりやすいというのは頭では分かっていても実践するのは難しいです。
多分投資をやったことがある方なら感じたことがあるはずです。
長期投資を行うのが難しい理由として以下のようなものがあります。
- 相場に一喜一憂する
- 他の投資方法に乗り換え損失を繰り返す
- 収入や家庭環境の変化
1.相場に一喜一憂する
相場に一喜一憂するだけなら特段長期投資の妨げにはなりません。
しかし、暴落するときに動揺して全ての株を売ってしまったり、もっと下落するから今売って安くなったら買い直そうとして結局は相場が上昇し、ショックを受ける。
また利益が出たら出たで落ち着かなくなり、そこそこの利益で利確をし、売却後さらに相場が上昇し後悔、悔しいからと遅れて買った途端に下落。
なんてことはよく経験することだと思います。
2.他の投資方法に乗り換え損失を繰り返す
初めはインデックスファンドへの積立投資をコツコツと行っていたものの、つまらなくなり、ネットやYouTubeから入ってくる他の投資方法(FX、ビットコイン、レバレッジ型商品・・・)に乗り移り、損失を繰り返す。
さらに気がつけば情報商材に多額のお金を払っている。。
当てはまる方もいるかと思います。
me,too.です。
3.収入や家庭環境の変化
転職によって収入が下がったり、パートナーが離職したり、意味もなく給料を下げられたり、予定より高額なマンションを買ってしまったり。。
まぁまぁ、この辺はいろいろとあるかと思います。
兎に角、これら全てを乗り越えて長期投資が成り立つ。
簡単に見えて意外とハードルが高いのが長期投資ってやつです。
長期投資を実践するために必要なこと
で、続いては長期投資を実現するために何をすれば良いかを考えてみます。
- 自分の納得する対象に投資する
- 長期的な目標を立てて相場に一喜一憂しない
- 適切なキャッシュを持つ
1.自分の納得する対象に投資する
よほど投資のセンスがない限り、S&P500やVTIに勝つパフォーマンスを上げるというのは至難のわざです。
「じゃあみんなS&P500やVTIに投資すれば良いじゃん」ってなりますが、なかなか人間そうはいきません。
なぜなら人間は理性よりも感情を優先させるからです。
結局自分が納得していないと、いざ暴落したときに誰かのせいにして投資を辞めてしまったり、別の方法に乗り換えたりしてしまいます。
それを防ぐには、
「多少パフォーマンスが落ちようと、自分の納得する投資方法を実践する」
ということが重要になります。
私の今のポートフォリオは以下の通りです。
一見他人からするとぐちゃぐちゃに見えるかと思います。
でも、個人的には
「全世界と米国に分散投資し、ハイテク革命の恩恵を受けつつ、高配当株のおこぼれに与り、個別株のスリルを味わい、全世界経済の発展に寄与する」
という一貫した壮大な方針のもとポートフォリオを組んでいます。
そのため暴落しようが全て自分の責任、わずかにもらえる分配金をあてに暴落相場も乗り切れる予定です。
2.長期的な目標を立てて相場に一喜一憂しない
私の投資の目的は短期的に利益を上げて利確することではなく、超長期的に継続投資を行い、世界経済の発展に寄与し、その恩恵を喜んで与るというものです。
なので短期的に相場が下がろうが、上ろうが価格はあまりみていません。
たまに見た時は、少し一喜一憂しています(人間だもの)。
3.適切なキャッシュを持つ
ポートフォリオにおけるキャッシュ比率は、リスク許容度によって異なるため人それぞれでいいと思いますが、少なくとも短期的に必要な資金(住宅費用、教育費用・・・)はキャッシュとして残しておく必要があります。
個人的にはポートフォリオの中でもある程度キャッシュ比率を残しておいて、暴落した際に買いたくなれば追加購入したり、下落時の心の安定という緩衝材として残しておくと心に余裕ができて良いかと思っています。
まとめ
長期投資と言葉で書くのは簡単ですが、実践するのは難しいというのは投資家であれば共感できるかと思います。
「人類の発明で最も偉大なものは、複利」とどこかのお偉い方が言われたように、複利の恩恵を受けられるのは、今回書いた投資という荒波をひっそり、じっくり、コツコツと乗り切った人だけです。
多分そういう人には、莫大な祝福が利益という形で返ってくるのでしょう。
じゃ。
資産運用についてHP風にまとめてます→くわにゃんの長期資産運用