今年に入ってから株が乱高下しています。
年初から特にハイテク株を中心とするグロース株が売り込まれ、グロース株の終焉などと言われたりして不安になったりしました。
理由としては
という流れです。
年初からの株価チャートを見てみます。
銘柄 | 投資対象 | 変動率 |
VOO(緑) | S&P500 | -19.9% |
VYM(青) | バリュー株 | -8.0% |
QQQ(黄) | グロース株 | -28.8% |
この結果をみるとグロース株が大きく下落する中、バリュー株は横ばいで相対的に見ると好成績となっています。
長らく我慢し続けたバリュー株投資家に軍配が上がった格好です。
そんな状況下では当然ながらグロース株に対してネガティブな情報が出回ります。
おそらくSNSなどでもバリュー株よりの意見が多くなっていたことでしょう。
こんな情報ばかり見ていると「バリュー株に投資した方がいいのかな?」なんて思ってしまいますね。
ところが最近になると
- グロース株>バリュー株
の風潮となり、気がつけば「バリュー株崩壊」なんて記事が出てくるようになりました↓
チャートを見てみましょう。
銘柄 | 投資対象 | 変動率 |
VOO(緑) | S&P500 | 13.6% |
VYM(青) | バリュー株 | 7.9% |
QQQ(黄) | グロース株 | 18.0% |
グロース株復活ですw
ちなみに両方のチャートをみるとVOO(S&P500)がちょうど真ん中の成績というのが面白いところです。
バリューもグロースも含んだ投資対象がS&P500なので当然かもしれませんが。
話を元に戻します。
世の中の情報を見ていると、
- 今はバリュー株に投資するのがいい
- 来年からはグロース株がいい
などなどその時々でいろんな理論をこねくり回して、いろんな意見が出てきます。
そんな情報に合わせて投資の売買を繰り返すとどうなるでしょうか?
例えば年初からグロース株が下落する時にグロース株を手放してバリュー株に乗り換え、グロース株が上昇する時にバリュー株を手放してグロース株に乗り換える。
なんてことをしていると結局は売ってはいけない時(株価の底値)に株を売り、買ってはいけない時(株価の高値)で株を買うということになってしまいます。
こんなことを繰り返していると、せっかくの利益に売却による税金と手数料がかかり、いつまで経っても投資で利益がでません。
じゃあどうするのか?
大切なのは短期的な情報に左右されないことです。
株式には平均回帰という性質があります。
平均回帰というのは統計学で使われる言葉で、
- ある事象が短期的に偏りがある結果でも長期的には平均値に近づいていく事象
と定義されています。
株式への投資を続けているとこの平均回帰という性質を身を持って体験することになります。
なのでグロース株の崩壊とかバリュー株崩壊という情報が出回っても、「どうせ元に戻るんでしょ」ぐらいの気持ちで傍観していれば良いと思います。
もし本当に自分の投資している対象が信じられなくなったなら別ですが。。
ただその場合も急激にポートフォリオをいじるのではなく、徐々に変えていくのが良いかと思います。
人間の考えなんてその時々でブレるのはよくあることなので。
ちなみに個人的には今は第四次産業革命が始まったばっかりで、グロース株を中心とするQQQがこれから大きく伸びていくと思っています。
余談ですがこれまでの産業革命は以下の通りらしいです。
- 第一〜二次産業革命・・・18世紀半ば〜蒸気機関と電気の導入による大量生産
- 第三次産業革命・・・20世紀後半〜PCの導入とインターネットの普及
- 第四次産業革命・・・現在〜クラウド、IoT、AI、DX化、自動運転など
2000年初頭はインターネットが普及し始めITバブルとなりました。
あの時はまだITで利益が上げられていたわけではなく、期待先行で株価が上昇しバブル化しました。
ところが今はGAFAMに見られるようにITをうまく使った企業が巨額の利益を上げています。
この流れはまだ始まったばかりで、これからも続いていくものと思っています。
なので私はQQQに投資しています。
なので少々グロース株が下がろうが、
「平均回帰があるんだし、しばらくすれば元の流れに戻るでしょ」
ぐらいの軽い気持ちで相場と向き合っています。
じゃ。
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