先日ネットを見ていると以下のような記事が目につきました。
内容としては、定年が近づいてきている独身女性が将来を不安に思い投資を始めたもののハイリスク商品に投資をしてしまい、資産の半分を吹き飛ばしてしまったというものです。
実際にとった投資行動としては以下の通り。
- 初めは少額(5万円)から投資
- 投資後すぐに利益が出たため、徐々に投資金額を増やす(最終的には貯金1200万円のうち1000万円を投資)
- 資産を早く増やすためハイリスク商品(レバナス)に1000万円全額を投資
その後は昨今の暴落のあおりを受け、600万円以上の損失ということです。
ありえないような行動にも見えますが、投資をしたことがなく、自分の欲望がどういうふうに暴走するのか知らなければ、同じようなことになるかと思います。
私もFXや怪しい投資商品などで同じような損失を繰り返してきたから、なんとなく気持ちは分かります。
若ければ深く反省して、コツコツ堅実な投資を続ければ取り返すこともできるでしょうが、定年間近となるとなかなか難しそうですね。
投資を始めるにあたってやることは、
- 証券会社で口座を開く
- 入金する
- 投資商品を選んで買う
これだけで投資ができてしまうので、誰でも簡単に投資を始めることができます。
例えば、自動車を運転する時は、教習所に通っていろんな訓練や試験を受けて、自動車免許を受けないと公道で走ることは許されません。
これは自動車の運転知識がなくて運転してしまうと、他人に被害を及ぼす可能性があるからでしょう。
でも、上記の女性のように投資で大金を扱う場合であっても、ヘタをすると人生を揺るがす大問題に発展する可能性はあります。
お金の扱い方やお金との距離の取り方、欲望のコントロールの仕方を学ばなければ詐欺にあったり、ギャンブルにのめり込んだりすることもあるでしょう。
で、そこで有効だと考えるのが子供の時からお金について学ぶことです。
我が家では息子が小学4年生になるのと同時に投資を始めました。
投資と言っても、オールカントリーに毎月1万円ずつ積立投資するだけの単純なものです。
1ヶ月に1回ぐらいは投資結果を一緒に確認し、投資についての話をしています。
まだ初めて半年ぐらいなので大した変動はありませんが、プラスになると嬉しいようです。
そりゃそうですね。
私も小学生の時に2,600円も勝手にお金が増えていると聞くと「すげ〜な〜」って思ったと思います。
そもそも投資に興味を持つのか?と思っていましたが、買い与えた「10歳から知っておきたいお金の心得」という本もたまに持ち出して読んでいるので、少しは投資に興味を持ちはじめたようです。
一緒に投資をしていく中で、
- 損失が大きくなって不安になったり
- 利益が大きくなって気持ちも大きくなったり
- 他の投資商品が気になり始めたり
することもあるでしょう。
そこは父親がアドバイザーとして、一緒に投資について考えながら付き合っていきたいと考えています。
おそらく息子が大人になるまでには暴落、暴騰などいろんな相場を経験し、投資や欲望について自分なりに学んで成長していくことでしょう。
大人になってからは自分の判断に任せます。
父親の役割はそこまでです。
老子の格言で、「授人以魚 不如授人以漁」という言葉があります。
「飢えている人がいるときに、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか。」という意味で、「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」というものです。
これは投資でも同じことが言えます。
親として子供に資産を残してあげることはできますが、そうしてもあまり意味のない(というかむしろ害になることもある)ことは世間を見ていても良く分かります。
親として最も重要な役割は「子供が独り立ちできること」だと思っています。
つまりは老子の考え方と同じです。
なので大切なのは息子と共に投資をすることで、
などなどを実際に体験して身につけることが重要だと思っています。
まさに「魚の釣り方」を教えるイメージです。
それはきっと彼が生きていく上でのプライスレスな財産となるでしょう。
じゃ。
資産運用についてHP風にまとめてます→くわにゃんの長期資産運用