先日自身のポートフォリオを見ている中でメタの株が下がっていたので現在のVTIのポートフォリオが気になり、ネットで調べてみると以下の結果が出てきました。
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これはなんでしょう?
夢か誠か?
みた感じ高配当銘柄が多そうなのでVYMかHDVか?
と思いよくみてみると、2009年3月時点のVTIのポートフォリオがヒットして検索結果として出てきたようでした。
当時のVTIのTOP10銘柄を見ていると今と状況が全く違っていてなんか面白いですね。
今はテクノロジー銘柄全盛ですが、当時はエネルギー銘柄や生活必需品といった安定銘柄が上位を占めているのが分かります。
Exxon Mobilが2009年時点の世界の時価総額No1企業ですね。
ちなみに現在の正しいVTIのTOP10銘柄は以下の通りです。
お馴染みの銘柄が並んでいます。
GAFAMの一角MetaがTop10から脱落し、Teslaが上位に食い込んでいるのが分かります。
昨今の原油高からExxon MobilもTOP10銘柄に復活していました。
せっかく13年前のポートフォリオを見つけたのでもう少し掘り下げてみてみます。
2009年かつてのTOP10銘柄の今の順位を調べてみました。
銘柄 | 2009年3月 | 2022年8月 |
ExxonMobil | 1位 | 10位 |
AT&T | 2位 | 58位 |
Microsoft | 3位 | 2位 |
J&J | 4位 | 9位 |
P&G | 5位 | 14位 |
Chevron | 6位 | 18位 |
IBM | 7位 | 65位 |
Wal-Mart | 8位 | 32位 |
GE | 9位 | 90位 |
JPMorgan | 10位 | 13位 |
ここ10年で世の中はITを中心として、スマホの普及、SNSの台頭、クラウド化、サブスク化、3G→5Gへと大きく変化してきました。
そんな中GAFAMなどのテクノロジー企業が隆盛を極め、かつての株式投資の王道といわれた銘柄群は時価総額を相対的に下げていきました。
2009年TOP10に含まれていた銘柄のうち、Exxon Mobil、Microsoft、J&Jの3銘柄以外はTOP10圏外となりました。
特にAT&T、IBM、GEは大きく時価総額の順位を下げました。
これら3銘柄は、AT&Tは世界最大の通信会社、IBMはPC界の最先端企業、GEはエジソンの流れを汲む世界最大のメーカーとして君臨していた企業です。
2009年以降のこれらの株価をみてみます。
インデックスであるVTIが6.5倍になったのに比べ他3銘柄は良くて2倍程度と大きな差をつけられています。
インデックスには時価総額が大きくなってからでないと投資比率が増えてこないという遅効性があり、大勝ちすることはありません。
しかし、今回掲載したように10年ちょっとで時価総額が大きく入れ替わる株式市場の動向を見ていると、個別株に投資してポートフォリオを時勢に合わせて微妙に調整していくのは難しいように思います。
実際、
- インデックスファンドの成績>アクティブファンドの成績
となる傾向からも、毎日株式投資を専門に市場調査しているプロでさえこのような状況なので、個人投資家が少ない情報量で戦っていくのは至難の技だというのは容易に分かります。
自身でお宝銘柄を探し出してオリジナルのポートフォリオを組んでインデックスに勝ることを楽しみとしているなら良いでしょうが、そうでなければインデックスへ投資するのがサラリーマンには合っているように思う。
と再認識させられた出来事でした。
じゃ。
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